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柿くへば

十月。日本は果物のおいしいシーズンです。なし、ぶどう、それから柿。

10年近く前ですが、仕事で来日したフィンランド人男性が、ひなびた旅館で地元産の柿をふるまわれたと言って、喜んでいたことがありました。
とても粒の大きい、それは立派な柿だったそうです。もちろん甘くておいしくて。

そのとき出されたその立派な柿をひとつ、彼はフィンランドへ持ち帰りました。
地方の小さな町にあるわが家に帰り着いた彼は、カバンからうやうやしく柿をとりだしながら、家族にこう言ったそうな。

「みんなよく見なさい。これが日本のカキという果物だ。甘くておいしいんだぞ。
なかなか手に入らない珍しいものだが、おとーさんは、おまえたちのために特別に持って帰ってきた」

それでその晩、柿は大切にテーブルの上に飾られました。

がっ、翌朝、この一家がそろって町の屋外市場へでかけたところ、なんと、オレンジ色の柿が山盛りの山積みになっていて、こんな立て札まで出ていたんだと。

イスラエル産カキ 大安売り!

…おとーさんがんばれ(笑)

柿はフィンランド語でも、 kaki と呼ばれています。
私が大昔に最初に習ったときは、persimoni といわれましたが(英語とほぼおんなじですね)。
ネットで見たら、フィンランド語で kaki について説明している、こんなページがありました。

ここには、

カキは日本や中国が原産で、種類や産地によって、
・kaki
・persimoni
・sharonhedelmä(hedelmä=フル-ツ)
と呼び分けられる

・・・とあります。一般の消費者はどこらへんまで区別してるんでしょうか、私はわかりませんが。

えーと、sharonと呼ばれるのがイスラエル産の品種ようです(ああ大安売り)。
ここの解説によると、sharonというのは改良の末、「タンニンを含まないため未熟でも甘い」「たねなし」を実現した品種だとか。へー。(タンニンはフィンランド語で parkkihappo)

「Kakiはトマトに似ている」とか(見た目の話ですね)、「熟したkakiの味はどこかプラム(luumu)のよう」とか、フィンランド人向けにわかりやすくしたこのカキ解説、日本人が読むと不思議な感じです。

ところでみなさんは、柿って「固め派」ですか?「柔らかめ派」ですか?
私は柿に関しては「柔らかめ派」。
パリパリ、シャキシャキの状態よりも、熟し切って「とろ~、ぶにゅ~」ってなっちゃってるヤツが好きです(汗)
だって甘くておいしいんだも~ん。果物って、腐る寸前がいちばんおいしかったりしません?って何の話だ。

(2005.10.3 by mf)
P.S. くだものつながりで、オレンジ/みかんの話をこちらの記事で書いてます。
2005.11.17追記:lapintieさんのお書きになった記事「冬の果物」へTBさせていただきました。

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コメント

お!!柿ですね。
私は、「ほどよいやわらかめ」が好きです。
フィンランドもEUに加盟してから、怒涛のごとく、さまざまな野菜や果物が海外から届くようになったようですね。
みかんも「SATSUMA」って名称でお店に並ぶし。
そのうち、サツマイモがお店に並ぶようになるのではないかとひそかに楽しみにしています。
そのときのお名前は何になるのだろう・・・

投稿 みほこ | 2005年10月 3日 (月) 21:09

ぐぐったら、SATSUMA の謎が解けてすっきり。そういうことだったんですね。
http://www.mikanya.jp/mikan/nmc.shtml

サツマイモはやっぱ、beniazuma で売ってほしい (笑)
#実際はbataatti じゃなかったかなぁ?

投稿 えつろ | 2005年10月 4日 (火) 01:07

私は、柿は硬い方が好きです。
柔らかくなってしまった柿は、実家では父のものでした。
10年ほど前。。フィンランドへ行っていたときに、その時の先生が kakihedelmä ってどんなの?って聞いていたのを思い出しました。その当時は珍しかったんでしょうね。
ところでサツマイモ、私も bataatti で記憶してます。でもあんまり通じませんでした。浸透していないんですね。まぁこれもまた昔の話ですが。

投稿 あ。 | 2005年10月 4日 (火) 13:24

>みほこさん、
EUに入って状況がガラッと変わったんですね~。
フィンランド人に日本で焼きいもを食べさせたら割と好評でした(バターをつけたがるが)。焼きいも、フィンランドで売れないかなあ。

>えつろさん、
を、いらっしゃいませ。みかんは英語でもsatsumaらしいですよね。こういう「異国の果物」はやっぱ、土地の名前がつくのか…。さつまいもがbeniazumaで普及したらいいなぁ(笑)ググってくださりありがとうございました。

>あ。さん、
うちの実家は、あ。さんのとこと逆で、父親がパリパリ派。実家にいるとき、この季節はいつも柿のことでけんかしてました(笑)Bataattiは料理のメニューの一部で(素材の名前として)見かけるけど、青果売り場ではまだマイナーな部類なのかもですね。日本のさつまいもとbataattiが完全に同じかどうかは知らないですが。

投稿 mf | 2005年10月 4日 (火) 15:36

kaki、硬めのやつをスライスして、コールスローサラダに入れるとおいしいですよー!

投稿 Scandinavian baby | 2005年10月 4日 (火) 16:00

そういえば、ここにコメントするのははじめてでしたっけ?>mfさま
よろしくおねがいします。
各国語版のwikpediaを見てみたら。。。

http://ja.wikipedia.org/wiki/サツマイモ
http://fi.wikipedia.org/wiki/Bataatti
http://en.wikipedia.org/wiki/Sweet_potato

同じものっぽいですねぇ。写真、共通だし。もちろん産地や微妙な品種によって味ちがうでしょうけど。(単なる編集者の手抜きだったりして>写真流用)

そういえば、欧米でみかけるバカでかいキュウリと日本のキュウリはもともと同じ品種で日本は単に小さいうちに収穫するって噂を聞いたことがあるけど。これはガセビア?

投稿 えつろ | 2005年10月 4日 (火) 16:47

こんにちは。
私まだKAKIには出会ったことないです。
sharonかpersimoniはあるんですけれども
どちらももうすでにかなり熟していて
柔らくなってました。
私も、柔らか派なんですが
これは熟しすぎてて買いませんでした。

投稿 木の葉パン | 2005年10月 4日 (火) 17:40

>Scandinacian babyさん、
コメントありがとうございます。サラダにkakiですかー!私にはすごく斬新に聞こえます。いろんなメニューがあるんですね!

>えつろさんtaas,
ええ、コメントいただいたのは初めてかと♪こちらこそよろしく。え~と各国語版ウィキのご紹介kiitosです。なるほど~。きゅうりの件は…どうなんでしょう。たしかにヨーロッパで見るのはどれも異様に大きいですよね。

>木の葉パンさん、
木の葉パンさんが出会っていないとは、kakiは「レアもの」なのでしょうか…!?いつか見かけたらまた教えてください!

投稿 mf | 2005年10月 5日 (水) 16:19

こんにちは。先ほどはコメントありがとうございました!
そういえば、kakiはフランスでもkakiでした。ハンガリーでは見かけていません。そろそろ季節ですね~。
私はある程度固いものが好きです。
でも、かき1つを家族のために大切に持って帰るそのお父さんの優しさがたまらないですね~。素敵。
ところで、私の数少ないブダペストでの友達のひとりのフィンランド人がタンペレの人です。(出身ではないのですが、そこに家を残してきた。)プロフィールで好きな街となっていたので、びっくりしました。

投稿 きち | 2005年10月 6日 (木) 06:25

>きちさん、
ようこそ!フランスでも柿はkakiなんですね。そのうちハンガリーにもやってくるのでしょうか。
ブダペストでのフィンランド人のお友だちがタンペレの方とは…世界は狭いですねぇ。きちさんのブログも楽しみにしています。これからもよろしくお願いします!

投稿 mf | 2005年10月 6日 (木) 11:46

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