サルミアッキに酔う
サルミアッキ・キャンディ。
「世界一まずい飴」としてつとに有名なフィンランドのお菓子ですが、このサルミアッキの味、「一度ハマるとやめられない」と中毒症状の報告例も多い、いろんな意味でスゴいヤツです。
闇のように真っ黒いその姿は、悪魔の囁きなのか天使の誘惑なのか…
ブダペストのきちさんや、ヘルシンキのまーらいおんさんによるサルミアッキ・チャレンジ報告は、サルミアッキ研究者(だれ?)にとってまことに貴重な文献であります。(サルミアッキってそもそも何よ、という方、このおふたかたのレポートをお読みください)
これらの文献を読むうち、私の脳裏によみがえってきた記憶…
そうだよたしか、フィンランド人が持ってきて飲みかけのサルミアッキ酒が、某所の冷蔵庫に。
というわけで某所から発掘してまいりました。
こちらがうわさのサルミアッキ酒「サルミアッキ・コスケンコルバ」でございます。
黒い。
アルコール度は32%と、たっぷり。
レトルトカレーは比較の対象として、って、きちさんとまーらいおんさんの真似っこにほかなりません(汗)
ボトル裏側。
「よく振ってお飲みください」と書いてあるので、サルミアッキ成分がどよ~んと沈殿してる様子が想像されます。
グラスにそそいでみましょう。
…黒い。
えー、気の利いた透明なグラスが見当たらず、テキトーなコップを使ってしまいましたが、この大きさのコップで飲もうとするのは本来、無謀です。
これくらいの↓スピリッツ用の小さなグラスをおすすめします。
これはフィンランドの、石でできたやつ。(商品名SNAPSIKIVI、ここに詳細が)
えーと。コップにそそいでしまった以上、飲むしかありません。キッピス(乾杯)。ぐいっ。
★◎×♪!&%!!
(しばらくこのままでお待ちください)
……え~……
強烈なアルコールの中に、あましょっぱい、あのサルミアッキの風味がそのまま生きております。
(涙ぐんでいる)
フィンランド語のWikipediaの「サルミアッキ・コスケンコルバ」の項を読んでみると、面白いことが書いてあります。
その前に、コスケンコルバKoskenkorvaとはなにか?
これはフィンランドの蒸留酒の名前です。(製造されている土地の名でもあります)
Kossu(コッス、コッシュ)の愛称で親しまれております。以前フィンランド人に、日本の「古酒(こしゅ)」の話をしたら、Kossuと同じだといって喜んでいた。違うってば。
原料は、昔はじゃがいもだったのが、今では大麦、らしいです。ほかにライ麦バージョンもあるみたい。
で、フィンランドのWikipediaにおける「サルミアッキ・コスケンコルバ」の解説から一部をご紹介(適当にまとめてあります)。
「サルミアッキ・コスケンコルバ」は1993年の元日に販売開始されたが、瞬く間に空前の人気を獲得し、とくに若者のあいだでそれが顕著だったために、同じ年の3月9日には販売中止になった。
この2ヶ月ほどの間に売れた量は38万3千リットル。
1995年の3月1日に市場に復活。以前よりアルコール度は低く、価格は高くなっている。
いまではサルミアッキ風味のウォッカは、パブやナイトクラブで人気のドリンクのひとつとなっている。
この黒い液体にそんな歴史が。
しかし、Wikipediaには「サルミアッキの風味のため、アルコールの味はほとんどしない」などと書いてある(たしかにね…)。そうまでしてサルミアッキ味のものを摂取したいのかフィンランド人…。
サルミアッキ・コスケンコルバは、口語ではsalmiakkikossuサルミアッキコッス とか、 salmariサルマリ などとも呼ばれます。
フィンランドで飲み屋に行く機会があったらぜひトライしてください(笑)
フィンランドサルミアッキ協会の公式サイトはこちら。
(ところで、フィンランドで「ウォッカ」と名乗るにはまぜものがあってはいけないそうで、コスケンコルバは砂糖が入ってるため厳密にはウォッカじゃないんだって。へぇ~。この件も含め、今日の記事はフィンランド語のWikipediaを主に参考にしています)
(2005.10.12 by mf)
追記:関連記事「フオメンタ、フェルプス君」もどうぞ→「スパイ御用達サルミアッキ」のお話です♪
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/95079/6365518
この記事へのトラックバック一覧です: サルミアッキに酔う:
» サルミアッキ調査報告 [旅する物理屋]
人気ブログランキングへ
ハンガリー調査員きちさんのサルミアッキ報告は非常に興味深いものであった。
意外に平気で [続きを読む]
受信: 2005年10月13日 (木) 02:37
» あの不味いとウワサの飴・サルミアッキ [よーなぽとinハンガリー]
今日はハンガリーネタからそれさせて頂きます。m(_ _)m
さて、突然ですが、
皆さん、世界一不味いとウワサされる、フィンランドの飴、ご存知でしょうか。
[続きを読む]
受信: 2005年10月13日 (木) 06:49
» [Diario]イメージバトン〜「サルミアッキ」 [北欧の旅日記 連載中★Barulho de Grande Olhos]
結構前になってしまいましたが、 [http://d.hatena.ne.jp/franny_cotw/:title=frannyさん]からイメージバトンいただきました。 今までのイメージバトンは以下。 海→ブルー→サッカー日本代表チーム→ドイツ→ソーセージ→バーベキュー→カニ→白砂→砂丘→海→太陽→ひまわり→種→スイカ→うめぼし→和歌山→みかん→あたしんち→猿山→赤ちゃん→フレンチブルドッグ→おばあちゃん→ボーリング→ハイタッチ→アメリカ→カジノ→ドラクエ→スライム→キング→トランプ→マギー審司... [続きを読む]
受信: 2005年11月19日 (土) 19:42
コメントを書く
コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。













コメント
mfさん、
記事の引用、TBありがとうございます!
しかし、そこまで食したいかサルミアッキ(笑)。
写真のボトルはかなり残っているようですが
ずっと消費できずにとってあったんでしょうか?(笑)
私も買ったらそうなりそうで怖いです。
とりあえず、無難そうなアイスクリームから
いっておきます。
サルミアッキ協会か...。なんかカルト宗教みたいです(笑)
投稿 まーらいおん | 2005年10月13日 (木) 02:36
さらなる、本格追加調査ありがとうございます。とっても興味深いです。(笑)
でも、このお酒、、、、見るからに激マズそうです。
これを、あの量でも一気されたとは、、、、尊敬に値します!
それとも、味を感じないためのイッキ?(笑)
いやー、私は飴で十分満足でございます。あれすら、絶対残ってしまいます。(不味くなかったと言ったものの、ちっともすすまないです。)
リンクとTBありがとうございました!TB、ありがたくお返ししておきます。
投稿 きち | 2005年10月13日 (木) 06:48
>まーらいおんさん、
そーです、さすがにコレは消費できませんです(笑)フィンランド人に飲みに来てもらわないと…。でも元はふたのすぐ下までなみなみ入ってましたんでこれでも消費したほうです~。アイスクリームに挑戦なさったらまたレポ書いてくださいね~♪「サルミアッキ協会」はなにやら近々、集会を催すみたいです。しかも「サルミアッキ・フィンランディア賞」なんてのを誰かに授与する模様…。これも「イベント情報」でしょうか(笑)
>きちさん、
いやーじつは、一気はできませんでした(笑)涙を流しながら休み休み飲みました。。。でもおっしゃるように、一気に飲んじゃったほうがラクかも…(笑)
アルコールが揮発するので、ふたを開けた瞬間からあのにおいがあたりにたちこめ、倒れそうになります。でも、好きな人にはこれがたまらないのでしょう。。。
投稿 mf | 2005年10月13日 (木) 17:09
salmiakkikossu...
今はなき六本木のフィンランドレストランバーAuroraにも置いてありましたね。
自家製のが(笑)
投稿 えつろ | 2005年10月13日 (木) 21:26
はじめまして。サルミアッキの話ですが、
読ませて頂いていると、あの不味さが思い?起こされます。
しかも、アルコールまであったとは驚きです
(旅行で買ってきたはいいが、実は怖くて舐めても無いんですけどね)。また、ご存知かもしれませんが、デンマークにも「Gajol」http://www.ga-jol.dk/360
というサルミアッキと同じようなものがありました。
こちらの種類は豊富です。これ舐めたらぶっ飛びましたよ。
コペンハーゲン中央駅の切符売り場のおばさんの机に常備。
仕事中に普通にペロペロ舐めてました。
私の中では最高に不味いキャンディ「サルミ悪鬼」(大袈裟か)として君臨しています。乱文にて失礼しました。
投稿 barulho | 2005年10月14日 (金) 03:53
>えつろさん、
そうそう自家製のね(笑)AURORAなつかしいですねぇ。またああいうお店ができるといいなあ。フィン好きが集まれるような。(しかし自家製サルミアッキコッスって、コッス+サルミアッキ飴ですぐ出来上がりかと思ってたら、もっと本格的に時間をかけて作るやり方があるようだ!研究するか…)
>barulhoさん、
はじめまして、コメントありがとうございます。
デンマークにもあるのですねー。「Gajol」というのは知りませんでした。種類も豊富とは…想像が広がります(汗)
サルミアッキは北欧全体で好まれているようですね。似た味のリコリスはもっと欧米全体でメジャーだと思うのですが、サルミアッキは北のほうだけみたいですね~。
でもこれ、日本人でも、「大好き」という人もけっこういらっしゃるんですよ~。周りに何人もいます。
投稿 mf | 2005年10月14日 (金) 16:55
このお酒、てっきり長い歴史を持つものだと
思ってました!実は比較的新しいんですね。
フィン人、これ好きですよねえ。ほんとに
おいしいと思ってるんだもん・・・
クセになる感覚ってのはわかるんですが、
やっぱり私にはパンチがありすぎます。
投稿 chickpea | 2005年10月15日 (土) 04:26
>chickpeaさん、
私も今回調べるまで、もっと昔からあると思っていました。このお酒。
でも、「サルミアッキの飴とウォッカで自作する」バージョンがあるので、もしかしてそれは昔からやっていたのかも…。フィンランド人、ホントこれ好きですよね。
投稿 mf | 2005年10月15日 (土) 13:24
mfさん、こんにちは。
いきなり、「うわっ」と思ってしまいました。これって、甘草(リコリス)酒なんですよね?
初めて見ました。ドイツにもリコリスキャンディはありますが、お酒とは・・・
強烈そうですね~。でも、怖いもの見たさ(飲みたさ)で、一度試してみたいかも。
投稿 ビアンカ | 2005年10月16日 (日) 18:43
>ビアンカさん、
こんにちは、ようこそ(^^)
サルミアッキって、リコリス(甘草)に味は似ていますが、塩化アンモニウムなんです~風味の元は。リコリスに、しょっぱい味をプラスしたような感じです。(サルミアッキ味のお菓子には原料としてリコリスエキスも入ってることが多いように思いますが)リコリスも好まれていますです。
お酒…フィンランドにお出かけの際はおためしください。でもボトルで買うと後で困ると思います(笑)
投稿 mf | 2005年10月17日 (月) 10:33