ホクトマンガ
「ホクトマンガ」は、フィンランドの出版社が主催する、まんがのコンテストです。一般公募の新人賞というべきか。今年(2006年)が第1回です。
その出版社の名前はOtava(オタヴァ)といいます。
Otavaはフィンランド語で「北斗七星」の意味なので、賞の名前が「ホクト」、みたいね。
ここは、フィンランドの出版社の中では最大手のひとつですよ~。
Otava社の、「ホクトマンガ」賞のページはこちら。フィンランド語ですが、カタカナでホクトマンガと書いてあるのが見えますね(しかも縦書きだよ)。
応募の受付期間は、6月1日から11月15日まで。大賞受賞者への賞金は2000ユーロ(!)、2位は1500ユーロ、3位は1000ユーロだそうで、受賞者の発表は2007年の2月。
んで、受賞作は、2007年にOtavaから「HOKUTO MANGA」シリーズとして出版されるそうです。
応募の条件として、「フィンランド語のオリジナル作品で未発表のものであること」となっています。
でも、作者の国籍は問わないんだって。日本人でもフィンランド語で書けばOKですよ、どなたかいかが?原作者と作画者が別々でも、グループ製作でもよいとのこと。
それとちょっと面白いと思ったのは、コマ割り・ページの進行が「欧米式」、すなわち「左から右へ」と指定されていること。まあフィンランドで出版するんだから当然ですが。
日本のまんがの翻訳本は、日本式の「右から左へ」で出ていることは、以前の記事に書きました。
日本のまんがのフィンランド語訳が、かなり出回っている昨今ですが(日本語から直接フィンランド語に訳されたものも増えてきました)、いよいよ「国産もの」を市場に、という流れになってきているんですね~。
このOtava社からは、史上初・フィンランド国産「まんが」が、今年の2月に出てるんです。
その作品とは "Vesi oli mustaa"。(直訳すると「水は黒かった」)
上に紹介したホクトマンガのページに、作品の表紙画像があります→鉄腕アトムの表紙の本のとなりの、青い背景に白っぽい人の顔のやつ。この画像をクリックすると詳細が見られます(フィン語だけど)。
(ちなみにアトムの表紙の本「Manga」は、日本のまんが史を非常に詳細に解説したすごい本。原書は英語。わたしフィン語版買って持ってますが笑)
このフィンランド初の国産「まんが」は、下敷きにしているものがあるそうです。
J.L.ルーネベリの詩「Näkki」(ナッキ=水の精)がそれで、ネタ的には、民族叙事詩「カレワラ」につながっていくものみたい。
わたしはまだ実際に手にとっていないので、感想を述べられませんが、内容には興味があるので、いずれ買って読んでみるつもりです。資料的価値があるしね←どうもわたしは資料収集癖があってこまる
フィンランドは、ヨーロッパの中では(いろんな意味で)辺境だと思います(汗)。
まんがやアニメや、日本のカルチャーをめぐる状況は、フランスやドイツなんかではもっとすごいことになってるだろうと想像します。
東アジアのコミックが日本に入ってくるようになりましたが、そのうち欧州産のものも日本に上陸でしょうかね。
「ホクトマンガ」でどんな作品が出てくるか?楽しみにしています♪
(2006.6.26 by mf)
独り言ですが:なりたい職業のひとつが「まんが家」だったわ。「作家で、挿し絵も自分で描く」でもよかった。トーベ・ヤンソンみたいにね。え、いまからでも遅くない?ホクトマンガに出してみよっかな?(笑
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» Project Manga-Suomeksi [聞きしに勝る青三才]
mfところで素敵な記事を見つけましたよ。フィンランドで漫画の応募があるそうです。実は私、日本で同人誌かいてまして、またやりたいなあと思ってました。この機会にチャレンジしてみたいと思うのですが、一番の壁はフィンラ... [続きを読む]
受信: 2006年6月30日 (金) 01:39
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コメント
ぜひぜひ応募されてはいかがですか~!
私にはどう転んでも無理だ…
覚えた単語を羅列して、幼稚園児が描くような
絵を描いて終わりでしょう(汗)
賞金2000ユーロだとフィンランドに1ヶ月しか居られなさそうですね。
大金ゲットして移住できたらいいなぁ…
投稿 mustikka | 2006年6月27日 (火) 12:30
こんにちは~~。
史上初・フィンランド国産
ということは、フィンランドには、
職業としてのマンガ家さんというのは、
いないということなのですか?
なんか、新しい歴史の1ページという
感じがしますね(笑)
マンガ、ぜひ応募してください~。
わたしも小さい頃、絵を描くのが好きでしたが、同じ方向の顔しか描けないという事実が気…(笑)あ、こんなわたしでも美大生でした。
投稿 hiyohiyo | 2006年6月27日 (火) 17:46
>mustikkaさん、
日本人チーム組んで応募ましょうか♪
でも確かに2000ユーロだと、そう長くは滞在できませんねぇ。とりあえず、1位~3位を独占すればいいかも!?(笑)
投稿 mf | 2006年6月27日 (火) 23:30
>hiyohiyoさん、
ほんとに、歴史の新しいページが今…って感じです(笑
えっと、わたしの書き方がわかりにくかったかもしれませんが、日本型のmangaを描く
プロはまだ(ほとんど)いないと思います。
欧米に従来からあるタイプのコミック(たとえばドナルドダック)、新聞の4コマ漫画や風刺漫画、そういうのはこれまでにも出ていますし、プロがもちろんいます。
その手のはフィンランド語ではsarjakuvaサルヤクヴァといっています。
日本型のは manga と呼んで区別されていますね~。
(日本型、欧米型という分類が適切かどうかわかりませんけど)
「ホクトマンガ」は、文字通り、フィン国産「manga」を発掘しようという試みです。
hiyohiyoさん美大出身でいらっしゃるのですね~!かっこいいです~。
投稿 mf | 2006年6月27日 (火) 23:35
そういえばOtava社のロゴは星7つでしたね!
あのころ毎晩見えていたこの星から、息子は名前をいただきました。
投稿 麻 | 2006年6月28日 (水) 23:00
>麻さん、
そうそう、Otavaのロゴって七つの星ですよね♪
息子さん、すてきなお名前をお持ちなんですねー!!
投稿 mf | 2006年6月29日 (木) 12:51
おお~!これは応募しなければいけないかも!(日本で同人誌だしてました…恥)
ところでmfさんは8月にいらっしゃるようなこと伺いましたがFinnconは行かれるのかしら?フィンおたくとして何においてもきわめないと!
投稿 華南 | 2006年6月30日 (金) 01:29
>華南さん、
TBもありがとうございました。ぜひ応募してください!
そして欧州に名を轟かせる売れっ子manga家になってください!!
フィンコンは、見に行ってみようと思ってますです~。
投稿 mf | 2006年6月30日 (金) 12:44
こんにちは~。
私も小さいころマンガ大好きでした。マンガ家にもなりたいと思ったことありますぅ。
ほんとフィンランドでマンガの人気はどんどん上がってます。でも日本語から直接フィンランド語に訳されるようになったとは知りませんでした。前はだいたいドイツ語などに訳されたものを出版されていましたよね♪
おかしいのは犠牲語は訳されずにそのまま日本語で記されているんです。あれも訳したほうがわかりやすいと思うんですが・・・(笑)
投稿 pikku mimmi | 2006年7月 5日 (水) 14:26
>pikku mimmiさん、
あっ、pikku mimmiさんもですか♪けっこう漫画家になりたかった人っているのかな~。
フィンランドでも、まんが本当に増えましたよね。
以前記事にしたのですが「名探偵コナン」はドイツ語からの重訳でした。そしてやはり、効果音の書き文字はそのままになっていました。「ぐおおお」(いびき)とか(笑)
投稿 mf | 2006年7月 5日 (水) 21:34