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2007年6月の3件の記事

コッコ燃える

長野県は小海町にFinland Village というのがあります。
日本語では「フィンランド・ヴィリッジ」って表記なんですよね。「ヴィレッジ」ではなく。
ここがどーゆー施設かはサイトの説明を見ていただくとして。

この施設ではここ数年、「フィンランドスタイル」の夏至祭が行われています。
今年は先週末に開催されて、そのときの写真が早くもサイトに出てます。
なかなか立派なコッコ(夏至祭のかがり火)ですね~。

小海町のサイトでも、町の観光ガイド>イベントガイドのところにちゃんと「フィンランド夏至祭」って書いてあります。
小海のみなさんにとって、フィンランドってすごーく身近な国?

ここには、90年代に2~3回、それなりの人数で宿泊したことがあります。
(わたし自身の職場とこことは無関係です、念のため)
ばっちり本場フィンランド製のサウナや暖炉があってくつろげました。
周り(徒歩圏内)には何もないけどね。そこがまたフィンランドらしいといえるか~♪

今年も夏至を過ぎました。
これから(少なくとも日本では)いよいよ夏本番です。が、夏至を過ぎると、
フィンランド人(や、フィンランド在住の日本人の友人)が、こんなことを言います。

「これからはまた日が短くなっていってしまうんだなあ……」

日が短く!
6月にそんなことを考えている人は、日本にはいないのではないでしょうか。
光の量で季節の移ろいを感じる、高緯度地方ならではの感覚だなあと思います。

今年の夏至祭(ユハンヌス)は、フィンランドではとてもよいお天気だったと聞きました。
このあと7月いっぱい、8月の頭くらいまでが、フィンランドの最高の季節です。
(日は短くなっていくけどね)
少雨で水不足が心配されてもいるようです。去年の夏もそうでした。
それでも夏の間は、フィンランドの空に1秒でも長く太陽が輝いていますようにと、
住んでないわたしでさえ願ってしまいます。
夏に雨やくもりの日が続くと、フィンランドのひとびとの表情もくもってしまうのを、
よくしっていますから。

恵みの雨がたっぷり降って、
それからたっぷり日が差しますように。

(2007.6.26 by mf)
「コッコ燃える」って夏の季語にならないかなあ?

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ネンにはネンを

テレビのニュースをつけっぱなしにして別なことやってたら

「ハイノネン」

って人名が聞こえてきて、フィンおたくセンサーが反応。
「なんとかネン」なら、かなりの確率でフィンランド人であろう。

そのひとは、

「平壌へ向かう国際原子力機関(IAEA)事務次長、ハイノネンさん」

でした。
もちろんフィンランド人。スオマライネン。

だけど、あれ変だなって思いました。
変だなって、思いましたよね、そこのフィンランド語わかる方。

このひとの苗字、HEINONEN です。
フィンランド語としてフツーに読んだら、

「ヘイノネン」

なんだけど。
なんで ヘイ が ハイ になってんの?

ドイツ語だと、「EI」 というつづりは「アイ」と読みますよね。
(たとえば詩人の「ハイネ」のつづりは HEINE)
HEI を ヘイ でなく ハイ としているのは、
なんかそういう方面の連想に引っ張られた結果?

んで、このひとのフルネームは

Olli Heinonen

ですが、ちょっとググってみたら

オリ・ハイノネン
オリー・ハイノネン
オーリ・ハイノネン
オーリー・ハイノネン

などという表記が見られました。

えーと、わたしだったら

オッリ・ヘイノネン

と書くんですがね。
フィンランド語は、つづりのとおりに読むだけなんで。
……そのまんまじゃ、つまんないですか?

核不拡散科学技術センター公式サイトとか、外務省のサイトとかに、「オリ・ハイノネン」と書かれていて、日本語での表記はこれがスタンダードということになってるんだと思います。
そのことに対してべつにいちゃもんつける気はありませんです。

でもさー、とてもよく似た名前を持つ、「フィンランドの元教育大臣」こと Olli-Pekka Heinonen さんは、

オッリペッカ・ヘイノネン

って、書かれてるんですよね~。(たとえばNHKのサイトに例が)
よく似たどころか、苗字は「ハイノネン」さんとまったく同じだ。
でもハイノネンとヘイノネンじゃ、同じ苗字とはわからないですね。

むかし、米国の大統領をやってた 「リーガン」さんというひとがいましたが、
このひとの苗字に関してはあるとき、
「これからは日本語ではレーガンって書くことにしよう!」
という取り決めが交わされたんだか、リーガンさんに頼まれたんだかよく知りませんが、
とにかくそういうことがあって、
その後は日本の報道での表記はいっせいに
「レーガン」さん
に変わりました。(ということを、なんとなく憶えています。としがばれるなあ)

外国語の人名や地名をカタカナで表記するのは難しいです。
厳密には、不可能だと思います。
でも日本語で書くんだから、どーにかしてカタカナによる表記を決めなくちゃいけません。
英語ならともかく、フィンランド語なんてわかる人あんまりいないしね、ましてもっとマイナー(という言い方が適切かはさておき)な言語であればなおのこと、どう読むんだか、つづりからは見当もつかないことも多いですよね。

それに、日本語としての読みやすさもありますしね。
Olli という名前は、 オッリ と書くのがいちばんもとの発音に近いですが、
「オッリ」って日本人には少し発音しづらいと思います。
小さい「ツ」を抜いて、「オリ」のほうが言いやすいですよね。
そういう配慮も必要なんだと思います、たぶん。

んだけど、ときどき、フィンランド語をはじめ英語以外の人名地名が、とんでもないカタカナ表記になっているのを見て、

ちょっと調べりゃわかることなのにな~

と思うことも、まあ、あったりするわけです。
とはいえ、
つづりを調べるのはネットでもできますが、
発音をネットで調べるのはちょっと難しいし、
まあ、「言葉の壁」というのはこういうところにあるのかな、
とも、思ったりしますねえ。

言葉を相手になんかしようと思うと、大変ですよねえ。
やればやるほど、いかにたくさん知らないことやわからないことがあるかを、思い知らされます。
ひとつひとつ、念には念を入れて調べ、学んでいくしかありません。
まあね、調べること自体が楽しくもありますけどね。←時間に余裕がある場合はね

とりあえず、「J」の文字を機械的に「ジ」にするのはやめてもらいたいです♪フィンランド語ではこの文字の示す音は、日本語の「ヤ行」です。
Jari(ヤリ)というのはよくある男性名ですが、Jariくんの名前が「ジャリくん」と書かれているのを見ると、ちと気の毒になりますので。砂利じゃないぞ。

(2007.6.25 by mf)

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すずしい音色の仲間たち

別ブログにも載せてますが、カンテレ奏者・ あらひろこさんが、@NiftyのデイリーポータルZに登場されてました♪
その記事はこちら

カンテレ kantele はフィンランドの伝統的な楽器です。
バルト海をはさんでお向かいの国・エストニアにも同じ系統の楽器があって、こちらは カンネル kannel と呼ばれていると思います(エストニア語で)。で、フィンランド語でも、カンテレのことをやはり カンネル ともいいますね。フィンランド語の辞書で kannel を引くと、「kantele を見よ」などと出ています。

エストニアのカンネル関連サイトがありました→ こちら です

エストニア語ですが、フィンランド語がわかれば、な~んとなく推測できる部分もあります(とても近い親戚ですものね)。
(いやエストニア語ちょっとやったんだけどさ。むずかしくてさ~フィンランド語よりよっぽどむずかしいよ……もっと本格的に勉強したいけど)
英語のページもあって(上記URLで「eng」のところをクリック)、なかなか充実しています。

英語ページの History のところをみると、周辺地域に同系統の楽器がいろいろあることが説明されています。
また、おもしろいと思うのは、カンネルの弦の数です。
説明によると、"The oldest string instrument in Estonia is a 6-7 string (earlier 5-string) kannel." となっています。へー。
ここのサイトのメニューの背景になっている写真のカンネルも、7弦のやつですね。
フィンランドでは、5弦のが原型っていわれてると思います。

エストニアの首都タリンで楽器博物館というのに行ったとき、古いカンネルが展示されていたのですが、やはり6弦、7弦のがたくさんあって、
「へー5弦じゃないんだ」
って思ったのをよくおぼえています。

この楽器の歴史的変遷についてはぜんぜん知らないですが、フィンランドでも6弦とか7弦とかもあった(ある)のでしょうか。
なんだか、いろんな地域、いろんな時代の「カンテレの仲間たち」を並べて、音色を聴いてみたくなりました。

日本は真夏の暑さです。いままさにベストシーズンのフィンランドに逃げたいなぁ。でも現実には逃亡はむずかしい。そんなとき、カンテレの涼やかな音を聴けば、しばし北国のさわやかな風を感じられるのであります。

(2007.6.13 by mf)
ちと忙しすぎてもろもろ滞ってます。更新されてないときは、言葉の海でおぼれているとでも思ってください(笑

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