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名所の名称

なんとなくネットのニュースを眺めていて、「フィンランド」の文字が目に入ったので読んでみたら、それは「ラリー」の話題でした。自動車レースですね。
申し訳ありませんがわたし、ラリーも、自動車そのものも、さっっっっぱりわかりません。すみません。フィンランドが「ラリー」や「F1」で強いことは知っていますが、ドライバーの名前も顔も知らないし、自動車レースってどういうルールかとか、まっっったくわかりません。

と、ともかく、フィンランドでなんか大きな「ラリー」の大会が開かれていたんですね。
で。
その記事には、「名所オーニンポーヤ」という記述があったのですが、「オーニンポーヤ」……?

おーにんぽーや??

……って、ナニ???
な、なんの名所???
それ、地名? フィンランドの??
フィンランド語には見えないんだけど???

その記事はラリーファン向けで、シロウト向けの説明もありません。
なんのことかわからず、頭の中はハテナマークでいっぱいに。

おーにんぽーや……

おーにん……の乱? 1467年?
にんぽー……木の葉隠れ?
ぽーや……だからさ? あ、「坊や」じゃなくて「ぽーや」か。「PO」。
(↑誰のセリフかわかんない人は無視してね汗)

すっかり混乱してしまった。
め、名所といってるんだからやはり地名でしょうか。記事を読む限りでは、なんか「ジャンプ台」(車がジャンプする)があるとかなんとか。

気を落ち着けて、もしフィンランド語なら本来どんな発音/綴りになりそうかアタリをつけ、フィンランド語Googleですこし調べたら、わかりました。
それはやはり場所の名前で、綴りは:

OUNINPOHJA

なーーんだそうか、わはははは。
こ、これじゃわからないよ~ははは。
これ、わたしなら「オウニンポホヤ」と書きますかね。「オウニンポフヤ」、でもいいけど。

フィンランド語の綴りと発音のことをいうと、

・POH の部分の「H」は、「Oを伸ばす」という意味ではないです(Hは、「ホ」「フ」等と書いたけど、無声音)。Oを伸ばしたければ、そのまんま OO と書きます。

・OU は、 OO とは違う発音です。
例:Ouluオウル(地名) / Espooエスポー(地名)
オウルはオールではないし、エスポーはエスポウではないんですね。
(カタカナで書くとちょっと意味不明ですが汗)

繰り返しになっちゃいますが、OU と OO はフィンランド語では違う音です。
日本語だと、「おうさま(王様)」と書いて口では「おーさま」といってるので、この点スルーしがちかもしれません。(ちなみに、フィンランド語の U の音が意外と難しいことは以前の記事で書きました→こちら

上に書いた日本語、

おうにん(応仁)
にんぽう(忍法)
ぼうや(坊や)

これらも全部、口では、おーにん、にんぽー、ぼーや っていってますよね。

まあややこしいことはいいんですが。
ラリーにお詳しいかたにお願い。ラリーを知らないけどフィンランド語は知ってるってひとが、「オーニンポーヤ」を理解しなくても、怪訝に思わないでくださいね~。このカタカナ、やっぱフィンランド語らしく見えない/聞こえないし、そこから即座に「OUNINPOHJA」という綴りをはじきだすのは難しいです。

えと、オウニンポホヤと書くべきだ、とかいうつもりはまったくありません~。ラリーの世界ではオーニンポーヤで通っているんでしょう。
ググってみたら、「オーニンポーヤ」よりも「オウニンポウヤ」という表記のほうがたくさんヒットします。が、日本人が普通に読めばオウもポウも「オー」「ポー」と母音を伸ばした発音になるでしょうから、音としては日本ではやはり「おーにんぽーや」と呼ばれてるってことなのかなと思います。
あ、オーニンポーヤって、最後の JAが「ジャ」でなくちゃんと「ヤ」になってるのはよかったです(よかった、ってのも変ですが)。

もしOUNINPOHJAの名を日本語で書く必要が出てきたとき、カタカナではどう書くのが一般的か、注意して調べないといけません、ということですよね。OUNINPOHJAという綴りは、フィンランド語ができる人ならだれでも読めますが、それを日本のラリーファンにわかるように「オーニンポーヤ」「オウニンポウヤ」と書くってのは、語学そのものとはまた別な能力かと。

「おーにんぽーや」が何なのかわかって、たいへん勉強になりました。

(2007.8.6 by mf)

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コメント

前々回に引き続き、今回も面白かったです。
リンク先の「ウはperunaのウ」も、その又リンク先の「脾臓とじゃがいも」も。

30年前に挫折したきりのフィンランド語ですが、最近、彼の国の知り合いも出来たことだし、こちらを拝見していて、再勉強してみようかという気になってきました。

投稿 josan | 2007年8月 7日 (火) 01:12

>josanさん、
お楽しみいただけましたならさいわいです~。過去の記事も読んでくださったのですね! ありがとうございます。
もし、わたしの書いたものをお読みになってまたフィンランド語をやろうというお気持ちをもたれたのなら、こんなにうれしいことはありません。
挫折なんてとんでもない、少し長めのお休みを取られただけではないでしょうか。
ロシア語などでいろいろ著書がある黒田龍之助さんが書いていました。「外国語学習の秘訣、それは"やめないこと"である」と。ホントにそうだと思います。わたしも、フィンランド語はもちろんいろいろなことばと、一生たのしく付き合い続けたいと思っています♪

投稿 mf | 2007年8月 7日 (火) 21:27

以前勤めていた会社が、Jaakko Pöyryというフィンランドの会社と取引がありました。
その会社が日本進出するに当たり、社名を「ヤッコ・ポルー」にするか、「ヤコ・プーリ」にするかでもめていました。
実際、どちらの方がフィンランド語っぽいのでしょうか。

投稿 saari | 2007年8月10日 (金) 14:18

>saariさん、

「Jaakko Pöyry」をフィンランド語の発音にできるだけそったカタカナにするのであれば、わたしなら

ヤーッコ・ピョユリュ

とします。でもこれだと「日本語」としてはものすごく言いづらいし憶えづらいので、会社の名前としてはあまりよろしくないんだろうと思います。
書いてくださったカタカナはどちらも、わたしにはあまりフィンランド語らしく見えないですが、日本人にとって言いやすいということに重きを置けばこういうふうになるんだな~と感心しました。(ちょっとググったら、「ヤコ・プーリ」になっているみたいですね)

投稿 mf | 2007年8月10日 (金) 22:33

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