カテゴリー「アニメ・コミック」の記事

栄えある賞、その名は

書こうと思っててすっかり忘れてたんですが。

2007年6月にフィンランドで、「前年に出版された日本のまんがのフィンランド語訳で、とくにすぐれた作品の出版元に贈られる賞」の発表があり、受賞したのは Sangatsu Manga、対象作品は "Emma" でした。この賞、今回が第1回です。
”Emma”の原書(というのか?まんがでも)は、「エマ」(森薫・作)です。わたし未読なんですがビクトリア朝の英国を舞台にしたメイドさんの話なのね(この設定聞くとわたしなんかはすぐ「バジル氏」を連想するんだけど~)。「エマ」、前から読んでみたいとおもってるんですけどね~。だれか貸して。日本語版でもフィン語版でも。

それはいいんですが、その賞の名前というのが

OTAKU-PALKINTO
(オタク・パルキント)

パルキントは「賞」ですから、「オタク賞」、あまりにもそのままな名称です。その直球勝負ぶりには、すがすがしささえ覚えますね~。

Sangatsu Mangaのサイトはこちら

「オタク賞」主催 Otaku-lehti のサイトはこちら
(Otaku という名のファンジンを発行してるそうです)

Sangatsu Mangaは大手出版社 Tammi (タンミ)の関連会社みたいですが、Tammi 本体のサイトにも「オタク賞受賞」のニュースがちゃんと載ってます
日本語で、「オタク賞」というのは公式な賞の名前としてアリでしょうか?
さまざまな言語における、otaku という単語のニュアンスをしらべたら、おもしろいかもしれません。

(2007.8.4 by mf)

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キキもスオミへ飛んでいく

アニメ映画の「魔女の宅急便」が、フィンランドでも今月末から公開されるそうですね。

映画のフィンランド語版公式サイトは こちら (音が出ます!そしてちょっと重い~)

上映予定の映画館@ヘルシンキの情報は こちら

フィンランド語版タイトルは、

Kikin lähettipalvelu
「キキの"宅急便"(というか「お届けサービス」というか)」

となっています。英語では "Kiki's Delivery Service" のようなので、まあそれにならってるのかと。

フィンランド語吹き替えバージョンと、日本語音声にフィンランド語字幕のバージョンと、2種類やるそうです。子ども向けの作品の場合、やっぱり吹き替え版がなくっちゃね。

去年の秋に「となりのトトロ(フィン語版タイトル "Naapurini Totoro")」が公開されて好評だったようだけど、やっぱ(興行的には)宮崎アニメ強しなのか、フィンランドでも。

かくいうわたしも、「千と千尋」「ハウル」の2本はなぜか日本でなくフィンランドで観たのですが、どちらもけっこうお客さんが入ってました。平日の真昼間だったのに。

「千と千尋」ってテーマ音楽がなかなか印象的でしたよね。ヘルシンキの映画館であの映画を観て、終わってから席を立ったら、いっしょに出てきた若いフィンランド人三人組(たぶん高校生ではないかと)が、

♪ランランラン、ラーララララ、ランランラン、ラーララララ♪

とエンドレスでテーマ曲をハミングしながら雪の街へと去って行ったのを、よく覚えています(笑)
歌詞はわかんなくても、あの部分ってやっぱ、耳に残るんだわ。(でも歌詞のフィン語訳がたしか字幕で出ていたけどね→字幕版を観たので)

「魔女の宅急便」で気になるのは、主人公であるキキの相棒、黒猫の「ジジ」の名前です。
フィンランド語のページを見ると「Jiji」って書いてあるんだけど~、
フィンランド語では「J」の文字は日本語の「ヤ行」の音を示すので、このまんま素直に読むとジジの名は

「いぃいぃ」

みたいになってしまう(^^;)
実際にはどーなってんのか、確かめたいものです。
どなたかご存じのかた、いらしたらおしえてくださいね~。

あとまあ、映画で使われているユーミンの曲が、「千と千尋」の「ランランラン♪」みたいに、フィンランド人観客の耳に残るものかどうか、興味ありますねぇ~。
ユーミンがフィンランドで聞かれるようになったりすんのかな~。

アニメといえば今月、こんなのも 封切になってますね@ヘルシンキ。これちょっと観たいかも、フィン語字幕で。

わたしゃ「かもめ食堂」もヘルシンキで観たんだった。わざわざフィンランドまで行って日本の映画を観ているわたしってどーかと思いますが(住んでいるならともかく)、フィン語字幕がどうなってるか見てみたいんですよ、ただそれだけ(笑)

(2007.3.14 by mf)

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まんがと風呂敷@ヘルシンキ

前の記事(こちら)で、ヘルシンキで開かれる児童書の原画展のことを書きましたが。

会場となる Annantalo はいろんな文化的催し(特に青少年向けの)がいつも開かれている場所です。
で、サイト上にある今後のイベント予定をながめていたら、

Furoshiki

Manga

などの文字が……

よく読んでみると、いろいろニッポンがらみのイベントが予定されていました。

■「和の包み・風呂敷」展
(「和の包み」ってのはわたしが今、勝手に訳しました)
2007年3月16日~4月15日
企画に関わった人たちのなかに、ヘルシンキ唯一の日本食料品店「T」のご主人の名前などが見えますな。
風呂敷の歴史なんかも解説してるみたいで、なかなかおもしろそうな展示です。

■んで、風呂敷展の最終日に当たる4月15日(日)には、「第10回・日本の日」が開催されるそうです。
この日には、建物全体がニッポン一色に染まるとか、何とか。

■MANGAの描き方講座
2007年3月31日~4月1日
ヘルシンキ在住の12歳~16歳を対象としたクラス。要予約(定員12名)で、1月から申し込み受け付けてたみたいだからすでに満員御礼でしょーか?
まんがの描き方のハウツー本は(英語からのフィン訳だと思いますが)けっこう出回ってるし、ワークショップなんかも、あちこちでやってるっぽいです(とくにアニメまんが関連イベントのときに)。
早く、おもしろい「フィン製まんが」が出てこないかなー!日本へ逆輸入したくなるようなやつを期待。

なんかもぉ、こんなに日本に興味を持ってくれて、いや~ありがたいなぁ。
どんな人たちが集っているものか、見に行ってみたいなぁ。

……と、書きながら思ったけど、フィンランド人のみなさんも、日本でのフィンランド関連の催しなんかを見たら、

「こんなにフィンランドに興味を持ってくれて……」

なんて思ってくれるんでしょうかね(笑)

(2007.3.1 by mf)

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ルネサンス

Suomen Kuvalehti(スオメン クヴァレヘティ)は、一言でいえば、フィンランドの「タイム」とか「ニューズウィーク」、みたいな感じの雑誌です。
雑誌のネット版は こちら

この雑誌の創刊90周年記念の一環で、なぜか「コスプレ」が取り上げられています。
まずは このページへ。
そしてこの中の Cosplay – naamiaisrenessanssi の文字列をクリックすると、このページ へ移動して、ビデオが見られます。

Cosplayは、文字どおり、コスプレ。
Naamiaisrenessanssi は、前半のnaamiaisは仮装 + 後半は「ルネサンス」ですね。
(ところで、フィンランド語ではコスプレではなく「コスプレイ」なんですよね。まあcosplayって書くんだから、そのとおりに発音されているのですが。もっとも、このビデオのテキストの中には kosupure というローマ字表記も出てきています)
ルネサンスだって。歴史的事象ということか。

ビデオは、テキストも音声もフィンランド語ですが、ともかくクリックして映像・画像を見てみてください。(音が出る箇所があるのでご注意)
くわしく日本語で解説を書きたいところですが、いまちょっとやってる時間がないので(^^;)

ビデオの最初のほうで、
「コスプレ」の衣装は、日本(と韓国)のポップカルチャーに基づくものであること、
それらはmanga(日本のまんが)、manhwa(韓国のまんが)、各種ゲーム、音楽(J-POP、J-ROCK)などであること、
熱中しているのは女の子が多いこと、
なんかが述べられています。

出てくる皆さん、なかなか気合入った衣装です。
こういう世界にはなじみがあるという人も、そうでないという人も、「へぇ…!」って思うんじゃないでしょうか。

中にTraconというのが出てきますが、これはタンペレで開催されてるアニメ・漫画イベントですね。わたしは行ったことないけどね。

ビデオの製作はタンペレ大学のビジュアルジャーナリズム(っていう分野があるの?)の、修士課程のプログラムだったみたいです。だから、タンペレでやってるTraconを取材したのねきっと。

えと、ビデオは(わたしの見た感想では)けして冷やかし半分ではなく、コスプレという新しい自己表現に熱中する若い人たちの内面に切り込もうとした、なかなかの意欲作かと。
衣装を作っている女の子がミシンを踏んでいるシルエットに、ミシンの動く音がかぶっているシーンが、なんかいいなと思いました。

しかし、なんか、ほんとにすごい時代になりました。
ユザワヤがフィンランドに進出する日も近いのだろうか(んなわけないか)。

(2006.11.26 by mf)

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ホクトマンガ

「ホクトマンガ」は、フィンランドの出版社が主催する、まんがのコンテストです。一般公募の新人賞というべきか。今年(2006年)が第1回です。

その出版社の名前はOtava(オタヴァ)といいます。
Otavaはフィンランド語で「北斗七星」の意味なので、賞の名前が「ホクト」、みたいね。
ここは、フィンランドの出版社の中では最大手のひとつですよ~。

Otava社の、「ホクトマンガ」賞のページはこちら。フィンランド語ですが、カタカナでホクトマンガと書いてあるのが見えますね(しかも縦書きだよ)。

応募の受付期間は、6月1日から11月15日まで。大賞受賞者への賞金は2000ユーロ(!)、2位は1500ユーロ、3位は1000ユーロだそうで、受賞者の発表は2007年の2月。
んで、受賞作は、2007年にOtavaから「HOKUTO MANGA」シリーズとして出版されるそうです。

応募の条件として、「フィンランド語のオリジナル作品で未発表のものであること」となっています。
でも、作者の国籍は問わないんだって。日本人でもフィンランド語で書けばOKですよ、どなたかいかが?原作者と作画者が別々でも、グループ製作でもよいとのこと。

それとちょっと面白いと思ったのは、コマ割り・ページの進行が「欧米式」、すなわち「左から右へ」と指定されていること。まあフィンランドで出版するんだから当然ですが。
日本のまんがの翻訳本は、日本式の「右から左へ」で出ていることは、以前の記事に書きました。

日本のまんがのフィンランド語訳が、かなり出回っている昨今ですが(日本語から直接フィンランド語に訳されたものも増えてきました)、いよいよ「国産もの」を市場に、という流れになってきているんですね~。

このOtava社からは、史上初・フィンランド国産「まんが」が、今年の2月に出てるんです。

その作品とは "Vesi oli mustaa"。(直訳すると「水は黒かった」)
上に紹介したホクトマンガのページに、作品の表紙画像があります→鉄腕アトムの表紙の本のとなりの、青い背景に白っぽい人の顔のやつ。この画像をクリックすると詳細が見られます(フィン語だけど)。

(ちなみにアトムの表紙の本「Manga」は、日本のまんが史を非常に詳細に解説したすごい本。原書は英語。わたしフィン語版買って持ってますが笑)

このフィンランド初の国産「まんが」は、下敷きにしているものがあるそうです。
J.L.ルーネベリの詩「Näkki」(ナッキ=水の精)がそれで、ネタ的には、民族叙事詩「カレワラ」につながっていくものみたい。
わたしはまだ実際に手にとっていないので、感想を述べられませんが、内容には興味があるので、いずれ買って読んでみるつもりです。資料的価値があるしね←どうもわたしは資料収集癖があってこまる

フィンランドは、ヨーロッパの中では(いろんな意味で)辺境だと思います(汗)。
まんがやアニメや、日本のカルチャーをめぐる状況は、フランスやドイツなんかではもっとすごいことになってるだろうと想像します。
東アジアのコミックが日本に入ってくるようになりましたが、そのうち欧州産のものも日本に上陸でしょうかね。

「ホクトマンガ」でどんな作品が出てくるか?楽しみにしています♪

(2006.6.26 by mf)
独り言ですが:なりたい職業のひとつが「まんが家」だったわ。「作家で、挿し絵も自分で描く」でもよかった。トーベ・ヤンソンみたいにね。え、いまからでも遅くない?ホクトマンガに出してみよっかな?(笑

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ねぎを回す少女

その少女とは、この子 です← 注意!クリックするとすぐに音が出ます!

バックに流れているのは、フィンランドのグループLoituma(ロイトゥマ)が歌う、トラッドナンバー「Ievan Polkka(イエヴァン・ポルッカ)」。
Loitumaや、この曲については、カンテレ奏者のあらひろこさんのところで、詳しく紹介されています。

少し前に、とあるフィン友(フィンランド関係の友人)が「ネット上で流行っているみたい」と教えてくれて、わたしは初めてこの「ねぎ少女×フィンランドのトラッド」の映像を見たんだけど、…なぜ、ねぎ???

そのフィン友が、この曲について英語のWikipediaに項目ができてるよと教えてくれたので見てみたところ…

なんとWikipediaには、Loituma Girlとして、ねぎ少女を扱う独立した項目がぁっ。

Wikipediaによると、ねぎ少女ことロイトゥマ・ガールは日本のまんが/アニメ/ゲームのキャラクターだそうな。
日本語のWikipediaにその作品の解説が。
んで、ゲーム版(ゲームも各種あるみたいだが)のひとつの、キャラクター紹介のページがここに
えと、作品名とキャラの名前はあえて書かずにおきます、検索で引っかかってしまうとアレなので…。Wikipediaのページの一番下に外部リンクがたくさんはられていますので、興味のある方はそちらを。

へぇ~~。でも、なぜフィンランド民謡に、日本発のねぎを回す少女????

ねぎ…長ねぎは、上の英語のWikipediaではleekになってますね。
リーキ、西洋ねぎ…それはフィンランド語では、 purjosipuli(プルヨシプリ)です。
リーキって、このごろ日本のスーパーでも買えるようになりましたが、日本の普通のねぎより、だいぶ太いですよねー。

そういえばリーキって「ポロネギ」ともいうけど、「ポロ」って何?と常々思っていましたが…
リーキはフランス語では「ポワロー」らしいので、「ポワロー」→「ポロ」でしょうかね?

…なんか、ねぎを振り回してるロイトゥマ・ガールの姿を見てるうちに、バックの音楽とのすばらしいコラボレーションが展開されている、ような気がしてきました。

(2006.6.15 by mf)

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ハウルの名前

「ハウルの動く城」って、アカデミー賞の長編アニメ部門にノミネートされたそうですね。
へぇ。
私このあいだ、ヘルシンキで観ました。(日本では観ていなかった)
フィンランド語字幕で観てみたかったので…。フィンランド語吹き替え版も、あるんですけどね(そうでないと低年齢の子どもたちが楽しめないもんね)。
そういえば「千と千尋の神隠し」も、字幕つきでヘルシンキで観たんでした私。

平日の昼間に行ったけど、年始でまだ学校が休みの時期だったので、映画館はお子様で混みあっていました。おじいちゃん、おばあちゃんに連れてきてもらってる子も多かったなー。
それにしても、売店で売ってるポップコーンの箱の巨大さにびびりましたが、欧米では、あれが普通サイズなんですか?小学生くらいの子が、自分の顔の倍の大きさはある箱をかかえていたけど、あんたそれをまるまる一人で食べるんかい?塩分とりすぎだよ…

で、日本語を聞きながらフィンランド語字幕を読むわけですが、最初の1分くらい、すごく混乱します。
字幕って、ふつーは外国語をテキトーに聞きつつ(あるいはぜんぜん聞かずに)、内容は字幕の日本語を読むことで理解しますよね。
だけども、耳で日本語を聞いて瞬時に100%理解しているその内容を、外国語である(=理解度は日本語より当然劣る)フィンランド語を目で読むことで追加確認する、って作業をするとき、

なんで私、字幕を読んでるんだっけ?

ってわけがわからなくなり、頭がくらくらしてくる…。まあ、好きでやってるんですけど。

面白かったのは、魔法使い「ハウル」の名前が、字幕では Hauru ってローマ字表記になっていたことです。 ヒロインの「ソフィー」はSophie なんですけどね。
アカテーミネン書店で、原作(イギリスの児童書)のフィンランド語版を見たけど、そこでは Howl って、英語そのままになっていました。

あれはたぶん、映画の中で日本語で「ハウル」って言ってる、観客にとっては耳で聞こえてくる、その発音にあわせて、Hauruにしたんじゃないかな、と思いました。フィンランド人なら、 Hauru と書いてあれば、日本人が「ハウル」って言うのにわりと近い音を想像するはず。(まったく同じではないけど、でもHowlよりは近いんじゃ)
耳で聞こえる音と、字幕のテキストから予想される音とが著しくズレていると、とくに子ども相手の作品だと、キツいでしょうしね(主人公のひとりなので頻出する名前だし)。

フィンランドでは、英語のタイトル(原作の)Howl's Moving Castle と、日本語の Hauru no ugoku shiro と、どちらもちゃんと紹介されてます。ほかの国でもそうかな。

ところで作品そのものの感想はぁ~、えーと正直に言うと、個人的にはちょっと…期待が大きすぎたかな、と。えーアカデミー賞?ふーん…って思っちゃったんですけど…。まあこういうのは人それぞれってことで。

参考まで、映画のフィンランド語タイトル:
ハウルの動く城 Liikkuva Linna
千と千尋の神隠し Henkien Katkemä

なお~、「ハウル」がアカデミー賞にノミネートされたニュースは、すかさずフィンランドのアニメ関係のサイトでも取り上げられておりました。(前に書いた、アニメ雑誌のサイトです)

(2006.2.1 by mf)

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ブーステリ

「アニメやまんが」は日本では、「スタイリッシュ」とは程遠いものとされているように思います(本当はどうであれ)。ま、例外はいろいろあるでしょうけど。

でも、フィンランドでは違うみたい。これは今までにも何度か触れてきましたが、アニメやまんがをも含めた、「日本のカルチャー」全体が、オシャレなものとして受け入れられているみたいです。

Buusteri(ブーステリ)っていうのは、フィンランドのテレビ局チャンネル4(Nelonen)の若者向け番組。(番組のサイトはこちら)
月~金の夕方16:05からやってるようです。週ごとにテーマが変わるらしいんですが、今週(11月第1週)はテーマのひとつが「日本のアニメとまんが」
番組では、ヘルシンキの美術館で開催中の特別展 Japan POP以前の記事で書きました)を訪れ、まんがを描いている様子やコスプレなんかを毎日紹介してるんだって。
へぇ~。

この番組は見たことがありませんが、サイトの印象では、かなり若いコ向けに、ファッション・スポーツ・芸能・恋愛・スクールライフなどなど、身近な話題をトレンディな味付けで扱ったものって感じ。
「今週のゲスト」のヒストリーを見ると、

Antti Tuisku(オーディション番組出身のアイドル歌手!)とか、
ロックバンドのNegative(美形ヴォーカルのヨンネ君は別名「北欧のヨン様」)とか、

およそ「アニメ、まんが、おたく」とは無縁そうな方々のお名前が。
(フィンランドの芸能界の話題は、Mataleenaさんのブログにくわし~く載ってます♪)

そういえば、以前買ってみたフィンランドのアニメ雑誌の中にも、そのアイドル歌手Antti Tuiskuがモデルになった何かの広告が、大きく出てましたっけ。

フィンランド語でOTAKUって言ったときのニュアンスって、日本語の場合とはかなり違うんだと思います。

いまの日本で「フィンランド」のイメージっていうと、「スタイリッシュでオシャレでステキ!」というものが多いみたいな気がします。あくまでイメージ、ですが。
その「スタイリッシュ・フィンランド」で、日本のアニメが「オシャレでステキ」だと思われている。
なかなか興味深い関係ではあります。

(2005.11.2 by mf)

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日本文化週間@ヘルシンキ

ヘルシンキで今月下旬に「日本文化週間(ジャパニーズ・カルチャー・ウィーク)」なる催しがあるそうです。
期間は10月25日(火)から29日(土)まで。
会場はカイサ文化センター(Kulttuurikeskus Caisa)
(道案内が Contacts のところにあります)
この催しについては、在フィンランド日本国大使館のサイトの、「イベントのご案内」のところに出てます。
くわしいことは、ページ右下の「各イベントの詳細はこちら」をクリックすると見られます。

入場無料で、毎日いろんなプログラムが用意されてるみたい。
生け花、能や剣道、着物、日本食…などに混じって、「フィンランドでのアニメと漫画の歴史を学べるプログラム」なんてのもあるのが、いまどきですねぇ。

この催しを大使館やカイサ文化センターと共催するのは、フィン日協会(Suomalais-Japanilainen Yhdistys)です。
この協会のサイトのイベント情報には、より詳しいことがフィンランド語で出ていますです。
英語の情報は、カイサ文化センターのサイトの ここ に。

「Anime と manga の紹介」は、28日の18時からのようです。
これについて、大使館サイトの日本語版にはないんだけど、フィンランド語と英語のほうにはしっかり cosplay の文字が…(^^;)
ホストとして名前が出てるKyuu Eturauttiさんという人は、フィンランド語のアニメ雑誌Anime Lehtiの編集部の方みたいです。
この雑誌を買ってみたって話は、以前書きましたが、雑誌に名前が出てます。

この28日のイベントで、「アニメやまんが」は、日本の「ロックやポップス」と同時に紹介されるんですよね。
これらは、たいていは「セットもの」になっている気がします。フィンランドでは。他の国でもそうなのかしら。

まぁともかく、秋の一日、日本が誇る文化・生け花やお能やコスプレでお楽しみくださいってことですね~。
私は 「文学セミナー ムラサキからムラカミまで」ってのにも興味があるな。どんなふうに紹介されるんでしょう。
あと、子ども向けみたいだけど「太鼓ワークショップ」も。今日は私の住んでいる町内の秋祭りで、朝からお囃子が聞こえてきて気分がお祭りなので~♪

…って、どこでもドアがないから行けないですけど。

ところでぜんぜん話は違うけど、在フィン日本大使館のイベント情報ページに出ている、「サムライ・ノルディック・ウォーキング」。ノルディック・ウォーキングを楽しみつつ日本文化に触れる、というようなものだったみたいで、10月8日に終了してますが、イベント参加者への注意事項として

服装:自由(サムライの格好をする必要はありません)

しないってそんな格好(笑)いやそれとも、してきちゃった人がいたかしらん。

(2005.10.9 by mf)

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まんがと上海

「海外に行くんなら英語のコミックスを買ってきてー!!!!」
フィンランド&チェコ旅行に出る前に、知り合いの中学生から頼まれていた私。
日本のまんが読者に、「海外で読まれている、翻訳されたまんが」を逆に見てみたい、という思いがあるんですね~きっと。

使命を果たすため、mfはヘルシンキでMangaショップに足を運びました。
ショップの名前は Good Fellows
住所は Fredrikinkatu 38 です。
このショップの場所は、ヘルシンキにお住まいのまーらいおんさんに教えていただきました。ありがとうございました。

英語やフィンランド語のコミックス(その他の言語のもあったかも)、漫画・アニメグッズなどいろいろ置いてます、という感じの店。この日は急いでたので写真撮らなかったんだけど。
私が入っていったときも、若い女性の二人連れがなにか物色していましたし、それなりに繁盛してる模様。
ショップのサイトを見てわかったんだけど、ひとつの会社が、このまんがショップと、ダイビングショップとを経営してるみたいです。まんがとダイビングか…。

流行の最先端の作品はわかんないので(汗)、いちおうタイトルくらいは知っている「ワンピース」を1冊、買いました。
英語版コミックスは10ユーロでした。安くはないですね…。
もっとも、アメリカでの値段も8ドル弱くらいのことが書いてあったので、もとが高いのか。
ちなみに前に買った「名探偵コナン」のフィンランド語版は、5ユーロ前後でした。
(日本では400円くらいかと思います)

ちょうど、大手書店のAkateeminen kirjakauppa(「アカデミア書店」)でも、まんがフェアやってました。
aktmanga.JPG
書店のウィンドウディスプレイ。まんがです。ええ。

この書店はストックマンデパートの系列ですが、ストックマン全体で「上海フェア」なるものも開催中だったらしく…。
aktmanga.JPG
「まんが」の隣のディスプレイは「上海」。

書店の店内には中国関連書籍が並んでました。
デパートの方では、中国産のシルク製品とか、お箸や塗りの食器などが売られていました。
ヘルシンキ以外に、タンペレのストックマンデパートのショーウィンドウでも、やっぱり同じような飾り付けを見ました。

以前の記事で紹介した、ヘルシンキの美術館で11/27まで開催中の「Japan POP」展も盛況のようです。
私は見に行けなかったのですが、フィンランドにお住まいの木の葉パンさんのブログchobiさんのブログにそれぞれ楽しいレポートがありました♪

ヘルシンキの街にあふれる、まんがと上海。
私はいったいどこの国に来ているのか、わかんなくなってきた9月の一日でした。

なお、英語版「ワンピース」は、くだんの中学生にものすごく喜んでもらえました。
あれほどうれしがってもらえれば、買ってきた甲斐があるというもんですわ。
欧米の読者がmangaから日本語に興味を持つように、日本のまんが読者も、外国語になったまんがを入り口にして、世界のいろんな言語に目を向けてみたら楽しいのでは~♪(って結局語学おたくオチか…)

(2005.10.2 by mf)

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こんどはmangaを買ってみた

フィンランド語版のmangaの本を一冊、ためしに買ってみました。
「Salapoliisi Conan」「名探偵コナン」です。(salapoliisi=「探偵」のこと)
サイズは日本のコミックスと同じ。ことばはドイツ語からの重訳です。
フィンランドの出版元のサイトはこちら

本をぱらぱらやってて気づいたのですが、これ、綴じかたが日本と同じ、右開きなんですね。
日本人である私には、あまりにも当然のことで、手にとってすぐは気がつきませんでした。

以前は、海外へ輸出された日本のまんが本は、左開きに変えられていたのでは…。
逆版というのでしたっけ、要するに鏡に映った像というか、裏返しというか、すべてのページをさかさまにして、左開きがあたりまえの欧米の出版事情に合わせていると思ってました。

ちょっと検索したら、こんな記事が(ページの下のほう)。
右開きのmanga本、というのが、数年前からアメリカで普及し始めていたんですね。
それが欧州へも広まっているってことか…。
へぇ~。
フィンランドで最初に出された日本のまんがの翻訳本は、1985年の「Hiroshiman poika」「はだしのゲン」だと思いますが、これはまだ、左開きだったのかなぁ?

で、左開きの本に慣れた読者のために、本のいちばん最後のページ(=左開きの本だとしたら、最初のページにあたる)に、

ストップ!ここはこのまんがの終わりだよ。反対側から読み始めてね!

って注意書きがあります。それも、フィンランド語とローマ字で。
ローマ字で、SUTOPPU! Koko wa kono manga no...って上の文章が書いてあるんです。
たぶん、これが日本語の文章であることは理解されていて、おーっ日本語だ、クール!かっこいい!って感覚で受け入れられているのでは。う~む。

同じページには、コマ割りとふきだしのセリフを読む順序について説明があります。
まんがのコマとふきだしの読み進め方というのは、日本人であってもまんがに不慣れな人にはちょっとわかりにくいところがあると思うので、欧米の人々にはなおさらでしょうね。
本が右開きってだけでも奇異な感じがするだろうに、そのうえコマ割りを理解して読んでいくってのは、なかなか骨が折れると思います、最初は。
そういうのも克服して、どんどん欧米にmangaが普及してきているんですねぇ。

セリフは当然ですが横書きですので、ふきだしに収まってるのが不思議といえば不思議です。
そういや、日本のに比べたら文字がずいぶん多い気がする。
日本語はやはり漢字があるから文字数は少なくてすむよね~。

しかし、日本のまんがに慣れた日本人の目には、

・セリフなど文章は左から右へ流れる
・コマ割り、ページの進行は右から左へ流れる

を同時に読んでいくってのは、くらくらしてきます(^^;)
しかも、ひとつのコマの中に複数のふきだしが並んでいる場合、ふきだしを読む順序は、日本のまんがと同じく、右から左。なのにセリフは横書きの文章だから、左から右。う~~、めまいが。
これも慣れってことなんでしょうかね。

そうそう、活字のセリフはすべて翻訳されていますが、「ぐおおお」(いびき)「ゴロゴロ」(雷鳴)といった手描きの文字はそのままになっています。
前に書いたフィンランドのアニメ雑誌「Anime-lehti」によると、「ドラゴンボール」のフィンランド語版では、こういうのも訳されているらしいんですが。

私の手に入れたのは第1巻で、第1巻第1話の日本語オリジナルがここで読めます(「第1話を読む」のところ)。
「FILE.1 平成のホームズ」という第1話のタイトルは、「Tapaus 1: Nykyajan Sherlock Holmes」と訳されていますね。
これは「現代のシャーロック・ホームズ」の意味です。「平成」はそのままは訳せないもんね(笑)

あとですね、この本、「12歳以下の方にはおすすめできません」と書かれています。
刺激の強いシーンがあるから、ってことのようですが。
まあ「名探偵」ものですから、殺人事件とかも起きるわけで、たしかに刺激の強いシーンはある。
ふ~~~ん。コナンはお子さまダメなのかぁフィンランドでは…。
それを考えると、日本のこういう規制って、ゆるやかなのかな。

(2005.8.30 by mf)

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ANIME雑誌を買ってみた

フィンランドのアニメ雑誌、その名も「Anime-lehti」を取り寄せてみました。(Lehtiレヘティはここでは「雑誌」の意)
この雑誌のサイトはこちら(フィンランド語オンリー)。年8冊の発行です。創刊されて間もないみたい。

いやあの、すごいんですわこれ。
1冊たったの56ページ(表紙含む)、オールカラーとはいえ薄いざらざらの紙で、手に取った瞬間は、えっ何これ、手づくりのタウン誌みたい、と思ったんですけどね。
内容の濃さと言ったらもう、これを資料にして面白いレポートが何本も書けそうです。
圧倒されてます。

新しい作品(まんが・ゲームも含む)の批評なんかもたくさん載っている一方、クラシックなものへの目配りも忘れず、「今月の名作」コーナーではルパン三世が取り上げられてるし、「mangaの父」手塚治虫の記事もあるといった具合。
日本の旬の情報として、manga・TV-amime・ポップスの直近の人気トップ10のリストが出ていたりもします。
(まんがとポップスは売り上げ数、テレビアニメは視聴率に基づくもののようです)

またSuomi animessa(アニメの中のフィンランド)という記事では、日本のアニメに出てくる「フィンランド」のことが詳しく紹介されています。
「ムーミン」や「牧場の少女カトリ」はもちろん、「スオミ」という名の美少女(日本人とフィンランド人のハーフという設定だそーで)が登場する「北へ。」なんかのこともちゃんと書かれています。(スオミSuomi=フィンランド語で「フィンランド」のこと)

小さなコラムには、今年の長者番付にのった(もちろん日本の)漫画家たちの名前が出てるんだけど、タイトルとして

Eniten ansaitsevat mangakat

とある。意味は「最も収入の多いmangakaたち」。
「漫画家」がそのまま「mangaka」 となり、さらに文法規則どおりの語尾がついて「mangakat」と複数形になってます。
なんかものすご~く不思議な気分です。

あ、この雑誌によると、「Liikkuva linna」こと「ハウルの動く城」は、フィンランドでは10月21日封切りだそうです。
フィンランド語タイトルでは「動く城」ってだけで、「ハウルの」の部分は言ってないんですねぇ。
(2005.10.8追記:雑誌には10/21と書いてあるんですが、実際には9月から公開が始まったみたいです)

というわけで、あらゆる意味で「濃い」雑誌です…(笑)
こんなに日本に興味を持ってくれてありがとう、フィンランドのアニメファンの皆さん。
いつの日か本家顔負けの「フィン製アニメ」が日本に上陸することを、私は期待しているよ。

(2005.8.17 by mf)
(なおこの雑誌は、上記サイトに問い合わせたところ海外への発送はしていないと言われたため、私は現地在住の知人の手を借りて入手しました。手に入れたい人はその点ご注意ください)

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まんがの秋@フィンランド

フィンランドに(も)吹き荒れる日本のアニメ&まんが旋風については、これまでにも何度か書きました。
アニメ・コミックのカテゴリにまとめてあります)
この勢いはとどまらず、秋にはヘルシンキの美術館で日本のまんがを取り上げた企画展「Japan Pop」開催~。
また、公共放送YLEでもアニメ・まんが特集が組まれます。NHKスペシャルでアニメ特集やるようなもんですな。

<企画展 Japan Pop>
(Manga and Japanese Contemporary Art)
ヘルシンキ市立美術館 Tennispalatsi(Tennis Palace Art Museum)で、会期は2005年の9/9~11/27。
詳細は同美術館のサイトをどうぞ。

サブタイトルとして、「Manga・ホクサイからドラゴンボールまで&9人のコンテンポラリー・アーティスト」となってます。
Mangaのほうは、北斎から現代のまんがまでの流れを紹介。この展示、ヘルシンキの前にスウェーデンでやってたみたいね。
日本のコンテンポラリーアートのほうは、ドイツ人Thomas Olbricht氏のコレクションを展示するそうです。奈良美智、森万里子、村上隆などの作品があるみたい。

それでっ、会期中の9/18(日)は「まんがデーmangapäivä」としていろいろイベントが行われ、コスプレコンテストも開催されるんだと。この美術館で。
情報がここに(フィンランド語オンリーだけど)。
コンテストには、先着50名が参加できるそうです。

日本でも、普通の美術館でアニメやまんがを題材にした展示は、ときどきありますよね。
でもさ、それとコスプレコンテストを組み合わせるという発想は、ないんじゃないかな~。
「美術館の展覧会」と「コスプレ」とは、同じ文脈には現れないものなんだと思う、日本では。
ヨーロッパに渡ったとき、このふたつの間にある(ことになっている)垣根が、あっさり消滅しているってことでしょうかね。

<YLEの特集番組>
YLEのデジタルチャンネルYLE Teemaで、「シリーズOTAKU」(!)として3回連続(9/16、6/23、9/30の20:30から)で放映するそうです。
詳細はYLEのサイトのここに。
このページによると、シリーズは第1回:Manga、第2回:Anime、第3回:フィンランドにおけるanimeとmanga、という構成。

第1回には、フィンランド人まんが家、「ドラゴンボール」のフィンランド語版訳者、日本文化の研究者などが登場するそうです。

第2回には、トゥルク市のアニメ研究会のメンバーが登場するほか、フィンランド人のアニメファンや日本人アニメーション作家へのインタビューも出てくるんだって。

第3回には、フィンランドのアニメ雑誌Anime-lehtiの編集長などが登場。この回は特に「濃い」予感がしますねぇ。

ついで(?)に、日本のアニメ作品も9月にYLE Teemaで放映されるみたい。
ここに作品名と放映予定が出てます。
「扉を開けて」
「超人ロック」
「11人いる!」
「Fake」

の4本です。(かなりバラエティに富んでいるような)きっと、吹き替えでなくフィンランド語字幕でしょう。

私は「11人いる!」と「超人ロック」を特に見てみたいです。
11人~のほうは、原作のまんが(萩尾望都!)は大好きですがアニメは見てません。このまんがは名作だと思うんだな~。
超人ロックは、たぶんこの映画、劇場で見たよ私…最初の公開時に。

本当にすごい勢いだ…(汗)
むかしのまんがやアニメの本、いまフィンランドに持ってったらお宝として売れるかな。フィンランド語で解説つければなおいいかもね~。
誰かフィンランド人相手のまんがビジネス、一緒にやる?(笑)

(2005.7.29 by mf)
(2005.7.31/minasanaさんの京都-フィンランドの記事にTBさせていただきました)

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ミタクールー、ゴルゴ

ゴルゴ13といえば正体不明の超一流スナイパーですが、彼はいったいいくつの言語ができるのだろうと、不思議に思っていました。
がっ、ここによれば、フィンランド語もできるらしいじゃないの!?

本当にできるとして、どうやって勉強したんだろう?
やっぱ『エクスプレス フィンランド語』か?まだCDでなくカセットの時代だったはずだが。家でカセットを聞きながら発音練習してたんだろうか。「6時にファッツェルで会いましょう」とか?
それとも『フィンランド語四週間』?あれで勉強したなら日本語力もかなりのレベルだってことだなあ。

というわけで、もしもどこかでゴルゴに出会ったなら、ミタクールー(ごきげんいかが)と声をかけてみよう!ただし動揺したゴルゴに撃たれても当方は責任を負いません。

『CDエクスプレス フィンランド語』松村一登著 白水社

『フィンランド語四週間』尾崎義著 大学書林

(2005.7.18 by mf)

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フィンランドの子ども向け雑誌を読む

日本のアニメ&まんが大好きなフィンランド人の女の子・Kちゃんのことを前に書きました。彼女に日本のアニメ雑誌を送ってあげたところ、お返しにフィンランドの雑誌を何冊か送ってくれました。12歳(もう13歳かも)の彼女が好きでいつも手にとるものを選んでくれたみたいです。どうもありがとう。
(それにしても、Kちゃんより私のほうが長くフィンランド語を話していることになるのだな…あしかけの年数だけでいえば、ですけどね)

lehdet
ふろくとしてCDがついてたりなかなか豪華です。
Suosikkiは「子ども向け」じゃないですね、音楽、芸能関係、ファッションなんかに興味のあるふつーの若い人たちがふつーに読む雑誌です。この号にはスターウォ-ズの特集なんかもあります。POPSTARSはSuosikkiと抱き合わせになってました。

この中で特に私の目を引いたのは、Koululainen誌です。
koulu(コウル)が学校ですから(schoolと関係あるのは発音を見ればわかりますよね)、koululainen(コウルライネン)といえば学校へ通ってる年齢の人(たち)のことを指しているわけで、まあ「スクールキッズ」とかかなぁ、無理に日本語にしたら。もっとも、日本語の「キッズ」という響きよりももっと年齢は上だよねぇ。読者からのおたよりコーナーを見ると、投稿者は92~94年生まれの子が多いようです。

雑誌の中身ですが、話題はかなりバラエティに富んでいます。写真とイラスト満載、カラフルで楽しい。そろそろ夏休みなので遊園地の話題、芸能やスポーツの話題、連載コミックにクロスワード、折り込みピンナップ…。
遊園地の記事では「親と一緒に遊園地に行くはめになったら、どうやって親を振り切るか」という不届き極まりない(笑)コラムもある。
かと思うと、読者と同世代の少女が難病にかかり、病院で闘病生活を送っている様子を伝えるシリアスな記事があったりする。
大手児童書出版社の広告も大きく出ていますし、このKoululainen誌が運営しているブッククラブの宣伝も出てます。(フィンランドの子どもの本については姉妹サイトをどうぞ。データ主体、テキストばっかしの地味サイトですけど)

そしてこの号には、日本製アニメの話題が出てるんですよ。世界に広がるanimeパワー、フィンランドでも大人気、とかなんとかね。

まずポケモンとデジモン、続いてハム太郎にセーラームーンがやってきた…と紹介されてます。
たしかに以前、来日するフィンランド人はみんな子どもからお土産にポケモングッズを頼まれてきていた。
そして記事には、「女の子はセーラームーン、男の子はドラゴンボールZ」とある。そのほかに名前が挙げられてるのは、「ベイブレード」(これ私わかんない。表紙の絵がそれのようだけど)。

セーラームーンも、何年か前にフィンランドで大人気と聞いたのだけど、それがまだ続いてるのかな?
ヒロイン・うさぎちゃんは、Annieという名前になってるようだ。どこか欧米のほかの国を経由してフィンランドに入ったのでしょう(どうもスウェーデン語版があるらしい。スウェーデン語はフィンランドの公用語のひとつです)。
セーラームーンの決め台詞「月に代わっておしおきよっ☆」をフィンランド語でなんて言ってるのか興味あるなっ。どなたかチェックしてください(笑)土曜の16:20からと日曜の12:10から、Subtvでやってるそうですよ。これエンターテインメント主体のケーブルテレビ局のようですが。

記事の隅っこに、ちょっとした「関連用語集」があるんだけど、そのなかで、

Anime:日本製のアニメーション。
Otaku:日本では、ファンのこと。フィンランドでは、特にanimeのファンについて言う。

となっている。うーむ。この認識が広まれば、日本に興味を持って日本語を学んだフィンランド人が、「日本が大好きだ」と言うつもりで「わたしはにほんのおたくです」と発言する、という局面も考えられるな…。ええまあ、私もフィンおたくですけど。
そして笑ったのは、「知ってた?ムーミンもanimeなんだよ!部分的には日本で製作されてるからね」って書いてあることですな。

さてさて、このように、フィンランドのメディアで取り上げられている「日本」の姿を見るのは興味深いものです。
私、古くからのフィンランド語仲間たちと、自主勉強会(フィンおたくの集い?)を開いてまして、そこでよく日本を取材した(微妙に変な)フィンランドの雑誌記事を読んで面白がっています。ときどき、勉強会の様子をこのブログで書きたいなと思っています。

(2005.6.9 by mf)

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フィンランドのアニメ事情

世界的に高く評価されている日本製アニメを外交に役立たせよう。外務省がそんなことを検討しているそうです。ODAでもって、各国の放送局向けにアニメの放映権の購入資金を援助するんだって。(Asahi.com 2005年4月10日付記事による)
記事によれば、外務省が3月に在外公館を通して行った調査の結果、多くの国でアニメをきっかけに日本語の学習者が急増しているなどということがわかったもので、この結果を受けて外務省としては、日本のアニメを普及させることで各国の青少年層に「日本」を印象づけることができる、将来の知日派を増やすことができる、という見解を持っているようですね。
いいことだと思います。日本語、私たちの母語を学んでくれる外国の人が増えるなんて、語学おたくじゃなくたって大歓迎すべきことですよね~。アニメから入ってきた人たちが、日本のさまざまな側面にも関心を持ってくれるかもしれないし。

フィンランドでの日本のアニメ・まんが人気については以前にも書きました(→2005.3.30の記事「ニホンといえば」)。ODAを使った援助はとりあえず中南米やアフリカを優先的に対象として考えているそうで、フィンランドはそこには入らないんだけど、こちらが思っている以上に、フィンランドには既に日本のアニメを受け入れ、消化する土壌ができあがっています。

Animecon(アニメコン)は、フィンランド最大のアニメ・まんがイベントです。次回の「AnimeconIV」は、2006年の8月にヘルシンキで開催予定。AnimeconIV公式サイトが、ここにあります。フィンランド語オンリーですが、ここからリンクがついている前回の「AnimeconIII」(2004年7月にユヴァスキュラで開催)のサイトには、英語バージョンもありますよ。

また、同じくAnimeconIVからリンクがついているKirsikankukkaconは、2005年5月(来月だ)にトゥルク市で開催されるイベント。イベント名につけられているkirsikankukka(キルシカンクッカ)というのは「桜の花」のことですから、「サクラコン」とでも訳せばいいでしょうかね。うーん、日本のイメージです。
ピンク色の桜の花が出迎えてくれるこのサイトへ行ってフィンランド語の説明を読むと、このイベントはmanga・animeファンのための、日本の文化を紹介する催しだとか。プログラムには、「コスプレコンテスト」など、いかにも、ってものがある一方、日本語についてのレクチャーがあったり、高校生のときに交換留学で日本に行ったことのある人が体験談を披露したりと、なかなかバラエティに富んだ内容です。

私自身、アニメにもまんがにも、同世代の平均よりは多少深入りしたほうで、最近のはフォローしてないのでわかりませんが、日本のアニメには非常にすぐれた作品が多く全体のレベルも高いこと、アニメが日本の文化の重要な一面であることは、よく承知しているつもりです。
そういえば、かの「ハリポタ」も、世界的大ヒットの要因として日本のサブカルチャーの影響があったことを指摘する本がありましたね。→『ファンタジービジネスのしかけかた あのハリー・ポッターがなぜ売れた』(講談社)いまや、たかがテレビマンガじゃん、なんて態度は認識不足も甚だしいってもんですよ、ね。

どなたか、来月のトゥルクでの「サクラコン」、行ってみませんか?

(2005.4.10 by mf)

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ニホンといえば

Kちゃん(仮名)は、フィンランドの地方都市に住む12歳の女の子。
まだ会ったことのない彼女は、私の知り合いの同僚の娘です(遠い)。その知り合いはフィンランド人ですが、日本に何度も来たことのあるその人から、「同僚のうちのKちゃんってのが日本にものすごく興味を持ってるらしいから、ちょっとメールでも書いてやってくれない?日本人からメールもらったら喜ぶと思うんだよね」と頼まれた私。「フィンおたく冥利に尽きるぜ」とうれしくなり、「やっぱり歴史や伝統芸能の話題かなあ」などと考えつつ、さっそくフィンランド語でメールを書きました。

「こんにちは。Kちゃんは日本が大好きだって聞きました。日本のどんなことに興味があるの?おしえてね。」

数時間後にはもう返事が来ました。

「大好きなのは、まんがとアニメ

ちなみに現在のお気に入りは、高橋留美子の「らんま1/2」らしいです。(私は高橋留美子だと「めぞん一刻」「うる星やつら」の世代だもので「らんま」はよくわからん)フィンランドにはなかなか新しい作品が入ってこないのが不満なご様子。

まんがはmanga、アニメはanimeで、フィンランド語でもそのまま。アニメーションanimaatioという単語もあるけれども、日本語の「アニメ」と「アニメーション」との違いと同じような、ひびきの違いがありますねぇ。そして、おたくはやっぱりotakuで通じてしまうらしい。これはもう、国際語か。

Google.fiへ行ってotakuで検索すると、「フィンランド語のページを検索」の条件で1000件以上ヒットしますね~。
フィンランドのWikipediaでanimeを見てみると、「日本製のアニメーションを意味する」とありますし、mangaのほうも、「日本国外ではmangaとは日本製のコミックのこと」となっていて、「日本の」ものであることが重要なんですね。そして、どちらの単語も、日本語由来であることがちゃあんと意識されてます。

それにしても、このフィンランドのWikipediaでanime を調べていたら「Kissojen valtakunta("猫たちの王国")」なるタイトルの作品があることになっていて、なんじゃそりゃ、と思ってよく読んだら、「猫の恩返し」のことでありました。
そういえば「千と千尋の神隠し」を、私は日本でなくヘルシンキで見たんだっけな。フィンランド語タイトルは「Henkien kätkemä」。

いまやフィンランドで、日本といえばまんがとアニメ。日本といえばおたく。・・・なのでしょうか。Kちゃんには、日本の最新のアニメ情報誌を送ってあげることにしたフィンおたくの私でした。

(2005.3.30 by mf)
(追記:みほこさんの「北極星を真上に見上げて」へTBさせていただきました)

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