カテゴリー「日々のフィンランド」の記事

花見条約

先週、先々週と、東京の週末は天気がよくお花見日和で、
わたしも咲き誇る桜の花を楽しみました。
今日の嵐ですっかり散ってしまうでしょうね。
また来年。

花見といえば思い出すもの。

北欧関係の、とある出版物に
(べつに明記したっていいんですが、まあなんとなく)
北欧諸国の歴史年表が載っていて、
そのフィンランドのとこの、
1809年の箇所に、
こう書いてあるの。ほんとだよ。

1809年 ハナミの和議
(ロシアの大公国となる)

はなみの和議……?

花見の和議……??

いったい花見の席のどういういきさつをもって、
フィンランドはロシアの大公国となったというのか?

当事者はロシアとスウェーデンのはずだが、
スウェーデンは花見の場所取り合戦でロシアに負けたのか?
酒代が払えず、フィンランドをあげるから勘弁してといったのか?

ちがいます(あたりまえ)。ふざけてスミマセン。
(それにしても「花見の和議」って漢字で書くと
急に日本史っぽい雰囲気だ)

これは単純に、印刷時のミスだと思います。
ただしくは、
「ハミナの和議」
でしょう。ははは。
書き手の方が間違えたのではもちろんなくて、
「ハミナ」が日本語で意味を持ちうる「ハナミ」とあまりに似ているために、
印刷の工程でなんか間違いが起きたのではと推測します。
だいたいその「和議」が成ったのは9月だから
花見は無理だしね。(そういうことではない)

ハミナ(Hamina)はフィンランドの地名です。
1809年に、この町で結ばれた条約によって、
フィンランドはスウェーデンからロシアに割譲されました。

山川出版社の『新版世界各国史21北欧史』(1998年)では、
この出来事のことは

フレードリクスハムン(ハミナ)条約

と書かれています。これはハミナのスウェーデン語名なのでしょうね。

フィンランド語では、「ハミナの和議(講和)」は

Haminan rauha
ハミナン ラウハ

むすばれた条約そのもののことは

Haminan rauhansopimus
ハミナン ラウハンソピムス

となるようです。

(ハミナン=ハミナの
ラウハ=平和
ソピムス=ここでは、条約)

このあたりの歴史については ここ などどうぞ。
フィンランドの歴史上、1809年が大きな意味のある年であることがわかると思います。

フィンランドには こんなページ がありました。
In briefのところで英語の説明も見られますよ。
さらに、この条約が締結されてから来年2009年で200年なので、
それを祝うイベントがたくさん計画されているようです。
→ Haminan rauhan juhlavuosi 2009
いまのところフィンランド語のみですが、
いずれその他の言語でも説明が読めるようになるのではと期待。

花見からだいぶ話がとんでしまいましたが。
来日したフィンランド人を連れて、
日本式のお花見をしたことも何度かありますが、
かれらもやっぱり、よろこびますねえ。
いっせいに咲いている桜はやはり美しいし、
屋外でお酒が飲めるのもうれしいし。

桜の花の季節は短いですから、
ちょうどお花見ができるころに来日するのはなかなか難しく、
10回くらい日本に来てようやく桜満開の時期にあたった人は、
「ついにおれもハナミができる!」
と、来る前からたいそう興奮していましたっけ。

そんなフィンランド人を伴って夜桜の公園などへ行くと、
桜の下で宴会に興じている日本人たちは、
いつものシャイな顔はどこへやら、とってもフレンドリー。
サクラを愛でている見知らぬ「ガイジンさん」に対して、
非常に友好的に接してくれることが多かったです。
言葉つうじてないのに意気投合してたり。
これぞ花見外交、花見平和条約締結というところでしょうかね。

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水彩と詩と人生と旅

フィンランド人画家ヘリ・プッキ(Heli Pukki)の水彩画展が、
東京都渋谷区の「Craft Space わ」で開催中です。
3月8日(土)まで。
見るだけでなく、気に入れば作品を購入もできる、と思います。

営業時間、場所など詳細は「Craft Space わ」のサイトで。
(展示会開催中の営業日時はお店へ問い合わせるのが確実です)

ヘリ・プッキのイラストを使ったポストカードや、ポエムカードも。
プッキ作品のほかフィンランド直輸入の原書絵本もあります。

上記サイトにはいまのところ作品展のことが出ていませんが~、
ヘリ・プッキの作品(カード類)はサイト上で見ることが可能です。
上記サイトの中の、

「わ」のフィンランド・Craftのページ

ここの下のほうに Heli Pukki のコーナーへの入り口があります。

キツネとクマのコンビが描かれている作品が多いのだけど、
どの作品もストーリーがありそうで、
見てるといろいろ想像が広がるところが、
わたしは好きです。
水彩の透明感のある色もいいですね。

ポエムカードの詩も、ヘリ・プッキ本人が書いているそうです。
人生、旅、といったテーマのものが多く、
ふっと心にしみる感じがあります。

東京では春一番が吹きました。
フィンランドでもずんずん日が伸びて、春が近づいていることでしょう。
どんどん明るくなって汚れが目立ちはじめるので、
北欧の春は大掃除の季節でもありますね。
春がきたら、冬の汚れはすっきり流しましょう。
雪がとけて、新しい世界が目を覚まします。
旅立ちとか門出とかの季節ですよね。春。

ヘリ・プッキの この詩 が、いまの季節にはぴったりかも、
などと思いました。

物理的にであれ精神的にであれ、
旅立とうとするすべてのひとに、
よい風が吹きますように。

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Nyokki (2)

前回の記事に書いた穂村弘のエッセイ『にょっ記』の中に、
深夜、工場の煙突がけむりをもくもく吐いている風景、
というのが出てくる。「5月9日」のところ。

これを読んで、フィンランドを思い出した。
「工場」の煙突から、白いけむりが吐き出されている景色を、
冬にフィンランドに行くとよく目にする。
あれはお湯を作っているのですね。暖房用のお湯を。

冬場に何度か訪れたフィンランド南東部の町で、
いつも泊まるホテルの窓からは、
けむりを吐く煙突が1本立っているのが、よく見えた。
そのホテルは湖に面していて、窓からは右手の方向、
湖の向こう岸のあたりにその煙突はあった。
この町じゅうを暖めているお湯はあそこから供給されているのだな。
真っ暗な冬の空を背景に、
一筋のけむりはいつでも、静かに空へのぼっていた。

あるとき、時差ぼけで早朝に目を覚まし、
することもないのでぼんやりと暗い窓の外を眺めていた。
外の景色は雪に覆われている。
まだ朝の5時前。
お湯を作るけむり以外に、何も動くものは見えない。
と思ったとき、
他の方角からもけむりが立ちのぼっているのが目に入った。

あれっ?
あっちのほうにも、お湯を作る施設があるのかな?

その方角をよく見ると、白いけむりが何本も、空を目指している。
あんなにたくさん、お湯を作っているの?

ああ、違う。けむりじゃないんだ。
しばらく見ていて、そう気づいた。
右手に見える、いつものお湯工場のけむりの筋は、
雲みたいにやわらかい輪郭を持って、
わずかに風があるのだろう、
ほんのすこし斜めにたなびいている。
だけど、
他の方角に見える何本もの白いラインは、
きりっと直線で、
静かに直立している。
あれはけむりじゃない。
光の柱だ。

光の柱は、1本、また1本と次々に姿を現して、
不思議な一群となった。
地上にたくさんの人がいて、彼らがいっせいに、
空に向かってサーチライトの光を放っているのかしら。
そんな感じだった。

やがて光の柱はすこしずつ淡くなり、消えていった。
最後の1本が暗い空にすっかり溶けこむまでずっと見ていた。
湖沿いの道路に車のランプがぽつぽつと現れ始めた。

あとになって、日本人の友人にこの話をしたら、
それはオーロラの卵だったかもしれませんねといわれた。
オーロラが出現する前に、こういう光の柱が現れることがあるそうで、
友人は見たことがあったという。
その友人もやはり、
「誰かがサーチライトで照らしているのかと思った」
のだそうだ。

あのあと、空の高いところではオーロラが舞っていたのかもしれない。
わたしは見ることができなかったけれど。

真っ暗な空と、雪に覆われた大地の間に、
光の柱の群れが静かに直立していたあのながめを
思い出すたびに、
心の中が、しん、とする。
激しく乱舞するオーロラにも心は惹かれるけれど、
あの光景を見ることができてよかったと思う。

だいぶ前に書いた「お湯工場」の話はこちら

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芬、瑞、諾、丁、氷

こんな話題がありました↓

「漢字1文字で書かれるとわからない世界の国名ランキング」

入賞?してる国の名前は、漢字1文字じゃなく、2文字(以上)でも、やっぱりわからないと思いますがね。知ってないと。

フィンランドを含む北欧5か国はすべて30位以内にランクインしていますね。
そして、その中ではノルウェーが最も上位に食い込んでいるのも納得です。
アイスランドは、読み方としてはともかく、意味としては推測しやすいかなとも思うんですが。

ところで、
「フィンランドって漢字でどう書くんですか?」
と訊かれることがたまにあります。
これ、パソコンで変換させると出てくるんですよ。
(変換ソフトによるんでしょうけど)
「ふぃんらんど」と入力して変換候補を出すと、カタカナ、ひらがなとともに
「芬蘭」
という漢字表記が並んでると思います。
ほかの北欧の国々の名前も、おためしください。
(わたしのパソコンでは、北欧の中でアイスランドだけが漢字にできませんでした)

しかしそうか、瑞典と瑞西って1文字だけだとおんなじなのね。
でも瑞語といったら、瑞典だものね。

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(あまり頻繁にブログの世話ができない「休憩モード」続行中につき、コメント欄は閉じています。管理人は忙しくしつつ生きていますので気長に見守ってやっていただければ幸いです。なお過去の記事でコメント欄があるものについては、コメント投稿は承認制になっています)

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牡蠣、くえば

書こうと思ってすっかり忘れてたので、もはや話は旧聞に属するどころじゃないのですが。

先月わたしがアイルランドで訪れた町ゴールウェイGalwayは、牡蠣で有名な場所です。
シーズンが始まったばかりの地元産の生牡蠣を堪能したことは、ここでも書きました
アトランティック・オイスターは年中たべられますが、
ゴールウェイ地元産の、殻がまるいタイプは9月からなんだって。

ゴールウェイでは毎年9月末に国際オイスターフェスティバルが開かれています。
これ、有名らしいです。ネットでも結構ひっかかります。

で。
おいしい生牡蠣を楽しんだ後に帰ってきたヘルシンキで、
わたしはふたたび、生牡蠣を目撃したのです。

(しかしいま気づいたが、ヘルシンキに「帰ってきた」と無意識のうちに書いてしまうのは、どういうことだろうか。住んでませんが)

それはストックマンデパートの催事場でした。
オイスター祭り、みたいなイベントでした。
催事場では横に長いテーブルが用意されて、
テレビの料理番組みたいに、
2人のフィンランド人が牡蠣をつかって何か作っていました。

その前に観覧席が用意されているわけですが、
わたしが通りかかったとき、そこに座っていたのは
おばさんが2人だけ(笑
しかも、明らかにイベントを見ているのではなく、
ただ買い物に疲れて休んでいるだけでした。

ははは……。

まあ、日本的な「盛り上がり」は、この国ではいかなる場合も期待することはできないので、あれでもそこそこ、盛り上がってはいたのかも。しらないけど。

会場に貼り出されていたプログラムを見たら、
イベントは2日だか3日だか続いていて、
わたしはたまたま料理コーナーに行き当たったようですが、

牡蠣の殻むきコンテスト フィンランド選手権

なんかも開催された模様。
フィンランド選手権は、きっととっても盛り上がったのでしょう。
そう思いたい(笑

あとで調べてみたら、「オイスター友の会(Osterin Ystävät ry)」という団体がフィンランドにあって、
そこが主にやってたみたいです。このイベント。

サイトには殻むきコンテストの結果も出ています。
コンテスト優勝者がフィンランド代表として、ゴールウェイの国際フェスティバルに出場したみたい!
おお~。こんなところでつながっていた、ゴールウェイとヘルシンキ。

ところで、「オイスター友の会」のサイトを見て、最初に思ったこと。
友の会のマスコットキャラであるらしい「牡蠣」。
サイトのトップページ左上に画像が出ていますが、
こりゃどうみても、
カレーパンマンだろう。

牡蠣はフィンランド語では osteri(オステリ)です。

(2007.10.16 by mf)
以前書いた、牡蠣ならぬ柿の話は こちら

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あめとのどあめ

金曜日は30度を越えた猛暑でもう日本は常夏の島になってしまったかと思ったのに、
昨日、今日は一転、「秋もだいぶ深まった」雰囲気になっていますね。
どーなってんのかしら。

今日の東京は雨が降り、空は灰色で肌寒く、
この感じは、
2週間前のヘルシンキに激しくそっくりです。
その角を曲がると大聖堂が見えそうだ。
↑幻覚?

アイルランドの帰りにヘルシンキに一瞬だけ寄ったわけですが、
初めて行った国での疲れもあり、
ヘルシンキで少し寒かったこともありで、
日本へ帰る間際になんだか風邪っぽくなりました。
のどが痛くなってしまったのです。

テキトーに手持ちの薬など飲んで、まああとは帰るだけだしと
のんきに構えていましたが、
のどの痛いのがちょっとつらい。
なんか声もかれてきたし。
それで、のどあめでも買おうと思いました。
のどあめは、たいてい持参しているのですが、
今回はたまたま持っていかなかったのです。

のどあめ……

そういえば、リコリス(ラクリッツ=甘草)やサルミアッキの飴って、
本来は「のどあめ」だったんじゃなかったかね。

せっかく北欧にいるんだし、
ここはリコリス/サルミアッキ系の飴を買おう♪
(いや、のどがホントに痛かったので、ただのキャンディじゃなくて、
ばっちり「効きそう」なやつがほしかったんです。ええ。)

そういうわけで、ヴァンターの空港で仕入れた「リコリス系の飴」。

Lakerol1

スウェーデンの製品です。

中身はこんなの。

Lakerol2

飴、というか、ちょっとやわらかくてねとねとしてる、グミっぽいタイプですね。
色は「もちろん」黒なのね。

金属の容器、中の薄紙など、ぜんたいにクラシック感いっぱいです。

容器の裏面を見ると、

…appreciated around the world

だの、

Läkerol gives you long lasting pleasure anytime, anywhere

だの書いてある。そんなにすごい飴なのかっ。

さらには

makes people talk

と書いてあるよ。声がかれてしゃべれなくなっていたわたしには、ちょうどよかったよかった、ははは。

味は、まあ、あれです。リコリスです。
(この「Original味」には、サルミアッキは含まれてないです)
でもね、なんかこう、
「クラシックのどあめ」
という感じで、悪くなかったです。

Läkerol のサイトはこちら
インターナショナルサイトで、各国別のサイトへのリンクがついてます。
香港やシンガポールのサイトがあるんですねえ。Around the worldってほんとなのか。
で、フィンランドのサイトへ行くと、英語で

LÄKEROL,
TOO ODD TO DESCRIBE
(「あまりにヘンで説明不能」←超・超訳)

と書いてあるのが、笑えます。
フィンランドでは LEAF SUOMI OY がLÄKEROLブランドを扱っていて、この会社のサイト へ行くとフィンランド語で同じこと(TOO ODD TO DESCRIBE)が書いてあります:

LIIAN OUTO KUVAILTAVAKSI

って。

なんでもこの飴の歴史は1909年にまでさかのぼるそうです。
ロングセラーだなあ。
わたしは歴史を勉強してましたから、
長い時を超えて愛されているものには、ひとしく敬意を払います。

ヴァンターから日本へ帰ってくるまでに、だいぶなめちゃいました。
(それは飛行機が遅れたからでもあるが)
こんどは違う味を買ってみようっと。
そう思ってサイトを見ていると、「サボテン味」などという不思議なもの(それこそ too odd?)に混じって、

ゆず味

があるじゃないですか。

YUZO

という商品名がついてます。
フィンランド語サイトを見たのですが、商品説明では、

オレンジ、みかん(マンダリン)、アジアの「ゆず(yuzu)」というかんきつ類

の名前が見えます。
さらには、

日本では冬至のときに「ゆず湯」に入る習慣がある

なんてことまで書いてある。
冬至はそのまま TOJI と表記されていて、talviseisaus と「冬至」にあたるフィンランド語が添えられています。

へーー。
この「ゆず味」はリコリスの風味は入ってないみたいだけど、
北欧のゆず風味キャンディ、こんど食べてみよう。
ついでに「ゆず湯」の習慣も現地で広まると、おもしろいよねえ。
寒い北欧でゆず湯に入れたら、うれしいな~。

雨の東京、日が落ちてますます肌寒くなってきました。
明日から10月、きっとフィンランドもさらに寒くなったでしょうね。
またのどが痛くならないように、
今日はあたたかくして早く休もうと思います。
寝る前に、北欧ののどあめをなめましょうかね。

LÄKEROLブランドの一部商品は、日本でも輸入食料品を扱ってるお店とかで入手可能らしいです。家具屋の「いけあ」でも売られてるとかいないとか?(じつは「いけあ」って一度もどこの国でも行ったことがない)

(2007.9.30 by mf)

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アイルランドで北欧にであう

アイルランド西部、サーファーが集うことでも有名だという海辺の町ラヒンチで、激しく北欧なモノにであいました。

説明は不要でしょう。こちらです。

Dscf1020

叫びーーーーーーーーーーーっ。

いやこれ、Tシャツのお店の壁面を飾っていたアート(??)なんですが。壁は全面が真っ赤でした。
こんなふうに……

Dscf1021

いやはや。

ノルウェーの画家ムンクの代表作のひとつ、「叫び」。
このタイトルはフィンランド語では 「Huuto」です。「フート」。意味は、叫び。って当たり前か。
Huuto は「叫び(声)」の意味の一般名詞で、「叫ぶ」という意味の動詞、 huutaa と関係がありますね。
フィンランドの男性ボーカルグループで Huutajat ってのがいるけど、あれは「叫ぶ人たち」って意味ですねえ。
あとそうだ、後ろに「店」の意味の kauppa をつけて、 huutokauppa(フートカウッパ) といえば、競売、オークションのことですね。

この真っ赤な叫びにはぎょっとしましたが、この人物はちゃんとサーフィンをしていて、サーファーの集う町らしいデザインになっています。
しかもよく見ると背景の波が、北斎のアレに似ているような気も。
アイルランド~ノルウェー~日本のコラボレーションか。うう~む。

そういえば来月の初めから上野で「ムンク展」がありますね。行こうと思ってます。

こんな衝撃的な写真ばっかじゃなんなので、もっとかわいらしい看板の写真も出しときます。

Dscf1018

アイルランドといえば、ギネスよね♪

(2007.9.26 by mf)

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フィリフヨンカは何におびえていたのか

はっと気づけばもう9月だ。日本では台風がやってきて、去っていきました。各地で被害が出てしまいましたね。みなさんのところは大丈夫だったでしょうか。

台風というと、わたしはフィリフヨンカを思い出すのです。
フィリフヨンカというのは、ムーミンのお話の中に出てくるキャラクター、とんがった鼻づらの女性です。
原作だけでなくアニメにも出てくるので、知ってる人も多いのでは。

原作では、いくつかの作品に登場しますが(たぶん「フィリフヨンカ」にもいろいろいるんです)、わたしが台風で思い出すフィリフヨンカは、短編「この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ」に出てくる、フィリフヨンカです。

この短編は、『ムーミン谷の仲間たち』に入っています。わたしは子どものころから、ムーミンの短編ではこの作品がいちばん好きでした。(長編では『ムーミンパパ海へいく』がマイベスト)
フィンランドへ1回目か2回目に行ったときに、この作品の朗読が入ってるカセットテープも買いました。
もちろんフィンランド語版の本も持っています。「この世のおわりに~」というタイトルは、フィンランド語では「Vilijonkka, joka uskoi onnettomuuksiin」となっています。「フィリフヨンカ」は「Vilijonkka(ヴィリヨンッカ)」。

フィリフヨンカは、殺風景な浜辺の殺風景な家に、ひとりで住んでいます。
そして、「この世のおわり」がいつやってくるかとおびえています。
ささやかで安全な毎日をめちゃくちゃにぶっ壊してしまうであろう、「この世のおわり」。
彼女は、訪ねてきたガフサ夫人に、漠とした、しかしけして消えない不安を打ち明けます。

「だけど、わたしの申しあげたのは、つむじ風、台風のことですよ、ガフサさん。いいえ、トーナドー(アメリカ西部などでおこる大せんぷう)、たつまき、すなあらし……家でもなんでもおし流してしまう大洪水のことですわ」※

セリフの中に「台風」が出てきますね。作品の終わり近くでも、もう一度出てきます。この世のありとあらゆる災難の名前を思いうかべた中に、「台風」が入ったのでしょうかね。フィンランド語版でも「台風」にあたる単語 taifuuni (の複数形)になっています。

フィリフヨンカは何におびえていたのでしょう。
この作品は、
ささやかで安全な毎日を送っていて、
でも
そんな毎日ほんとはちっとも楽しくないとうすうすわかっていて、
だけど
それが崩壊したらと思うと不安で気が狂いそうなひと、
要するに
すべての現代人に、一読をおすすめします。

物語のクライマックスで現れるたつまきは、それはそれは美しいです。

現実の台風のもたらす被害には胸が痛みます。
しかし物語の中で、それは違った姿と違った働きをもって、おびえる小さな存在の前に立ち現れるのでした。

(2007.9.8 by mf)
※引用は『ムーミン谷の仲間たち』山室静訳/講談社/昭和43年第1刷、同45年第4刷より。「トーナドー」のあとのカッコの中の注釈もそのまま引用

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ねこきっさ

フィンランド語のわかる方には、タイトルだけですでにネタバレしていますが。

ちかごろ、「猫喫茶」が各地にオープンしているんだそうですね。
喫茶店というかカフェというか、とにかくお店に猫たちがいて、
お客さんは(お金を払って)猫と遊べるんだとか?
「猫喫茶」でググるといろいろ出てきます。

ねこきっさ。
この響きはフィンおたくを悶絶させますね。
なんてったってあなた。
猫のことをフィンランド語ではキッサ(KISSA)というんですから。

日本語とフィンランド語のわかる耳で聞くと、
「ネコキッサ」は「ねこねこ」といってるようなものなのです。

昔、フィンランド語がいまよりもっとずっとマイナーだったころは、
「キッサテンには猫が10匹」
などと内輪でいっては笑っていましたが
(くだらん……だいたいテンって英語だし)
21世紀になってついにわれらの時代が来たのか。

猫はキッサ。
「猫喫茶」のオーナーさんたちにはぜひこの事実を知っていただき、
日本の猫業界(?)におけるフィンランド語の地位向上に一役買っていただきたいです。

(2007.7.3 by mf)
猫の喫茶店にはやはり猫が10匹いてほしい。
きっさてん、その名も「Kymmenen kissaa(10匹の猫)」ってどうでしょう。

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プロジェクト・フィンランド始動

「プロジェクト・フィンランド」。

これは、日本のこどもたちに、フィンランドのことを楽しく学んでもらうための学習支援サイト。
もちろん日本語です。
フィンランド大使館@東京がやってます。
本日、2007年5月31日に正式公開されました。

こちら です!

最初につくられた米国版(英語)が非常に好評で、ほかの国々でも作られるようになったそうです。
各国版はたとえばこんなのが:

米国

英国

カナダ

ドイツ語圏(ドイツ、スイス、オーストリア)

このプロジェクト・フィンランド、こどもたちのための、とうたわれていますが、もちろん大人も楽しめます。
かんたんな登録をしてログインすると、ムーミンがガイド役として現れて、ユーザといっしょにフィンランドをめぐるツアーに出発してくれます。ツアーのテーマもいろいろそろってます。さらにクイズに正解すると、お楽しみが♪
(「プロジェクト・フィンランドへGO!」をクリックすると音が出ますので注意。ログイン後も音が出ます~)

フィンランドに興味のあるかたも、フィンランドってどこ? というかたも、こどももおとなも、ぜひ「プロジェクト・フィンランド」を訪れてみてくださいね♪♪

(2007.5.31 by mf)

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バレてる?

ウェブ上で、

「地元の地名 + 中華料理」

をキーワードに検索しているにもかかわらず、
ツーステップくらいで

ノキア・ジャパン公式サイト

に行き着いてしまうのは、なぜですか?

いまや世界を牛耳る「いんたあねっと」は、ユーザが「フィンおたく」なことくらい、お見通しってことですかね?

いえ、ノキア・ジャパンがラーメンの出前もやってるっていうなら話は別ですが。

(2007.5.22 by mf)
ちなみにノキア・ジャパンの所在地とワタシの地元はぜんぜん別な場所です

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やわらかいみどりの季節

ちょっとフィンランドへ行ってました。

Suomenlippu_4

フィンランド国旗って、青空によく映える、すがすがしいデザインですよね。

こちらは友だちの家の庭からのながめ。

Jarvi_1

友だちは湖のほとりに住んでいます。
向こう岸のおうちが見えています。
シラカバが、まさに芽吹き始めたところでした。
いつもの年よりはやいそうです。

これは別な場所のシラカバだけど↓

Koivu_1

若い葉っぱのやわらかいみどり色が、とてもきれいです。

まだ早春カラーのフィンランド。風景が濃い緑で彩られるまで、もうすこしかかりますね。
風が冷たかった。でも陽射しは夏のようでもありました。

(2007.5.9 by mf)
貧乏暇なしにつきどえらく忙しい……。ぼちぼち更新します~。
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車内吊りからカレワラへ(飛躍しすぎ)

今日、地下鉄に乗ったら、週刊誌の車内吊り広告に

カレワラ

と書いてあるので仰天。

いったいカレワラに関するどんなゴシップ記事がぁっ!?と色めきたちましたが、
よくよく見たらそれは

カブレラ

でした♪

野球選手のカブレラの名前で検索してここにおいでになった方、
いらっしゃいましたらどうもすみません。
カレワラはフィンランドの民族叙事詩でございます。
野球は関係ありません。

週刊誌に載るカレワラのゴシップ記事ったら、やっぱし

「レンミンカイネンに新恋人!」

でしょうか。色男のレンミンカイネン、こんなの当たり前すぎてゴシップにならんか。

ほかにありそうな記事としては……

「今週の人生案内・相談者:クッレルヴォさん(実名)」

→相談内容:ぼくの人生に、今までいいことなんて何もありませんでした。それでも最近、彼女ができて喜んでいたのですが、実はその女性は××だったのです(ネタバレにつき伏字)。あまりのショックに夜も眠れず、運命を呪う毎日です。これからどう生きていくべきでしょうか。

→回答:「実は……だった!」という驚愕の展開(特に出生の秘密系)を乗り切る方法は、「韓流ドラマ」を見て勉強してみてはいかがでしょうか。きっと参考になると思います。

「ヴァイナモイネンに聞く 長寿と健康の秘訣」

これは雑誌が違いそうですね。やっぱ、カンテレを弾いて指先を使うことで、脳が活性化され、長生きにつながってるんじゃないだろうか。でも隠れて黒酢とか飲んでるかもね。

もっと別な雑誌なら、

「カレワラ"ヒロイン"占い・あなたはアイノ?キュッリッキ?タイプでわかる幸せのつかみ方」

とか、どーですか。(タイプとしてはあと、「ロウヒ」と「レンミンカイネンのママ」を入れなくては。強そうな女性ばっかし)
この占いを本当に雑誌に掲載したい方、企画料は別途ご相談ということで(爆

以上、出てきた人名はすべてカレワラの登場キャラです。
カレワラのなかみを知りたい方には、この本がおすすめ↓
『カレワラ物語 フィンランドの国民叙事詩』
キルスティ・マキネン 編著
荒牧 和子 訳
春風社 2005年

ロウヒといえば、こんな絵本もありますよ↓
『北の魔女ロウヒ』
バーバラ・クーニー 絵
トニ・デ・ゲレツ 原文
さくま ゆみこ 編訳
あすなろ書房 2003年

カレワラに関しては松村先生のサイトの中の このページ もどうぞ。
カレワラのフィンランド語原文や、フィンランドの画家ガッレン・カッレラが描いた「カレワラネタ」の絵画の画像が見られます。
(絵画は、Gallen-Kallela の文字列からリンクがはられています。リンク先に見える「クレルヴォ」は「クッレルヴォ」に、「ワイナミョイネン」は「ヴァイナモイネン」に同じ)

え~、些細な読み間違いからここまで引っ張ってしまい、どーもすみません。
何を見てもフィンランドに関連付けてしまうわたしの脳は、ホント困ったものです(笑)

(2007.4.13 by mf)
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怪物くんに会ってきた

気づいたらずいぶん更新してませんでした。
このところちょっと忙しくしてるからなんですが、まあ、フィンランドまみれな日々を送っていることは変わりません。

そんなわけで今週も、月曜日から濃~いフィンランドネタを楽しんでまいりました。

その濃いネタとは

LORDI来日

昨年のユーロヴィジョンでフィンランドに奇跡の優勝をもたらした怪物バンドです。
(そのときの記事は こちら
バンドの 公式サイト を見ればわかりますが、本当に「怪物」で~す。

さて月曜日の夜。
会場である渋谷のライブハウス(っていうのか?)へ行くと、入り口には係の人がいて

ローディーの公演にお越しのお客様はこちらでーす」

と叫んでいました。
がっ、わたし、自分が呼ばれているとは気づかなかった。
だって~、わたしが聴きにきたのは ロルディ ですから。

いや、マジで最初、気づかなかったです。
Lordi が 日本では ローディ と呼ばれていることは知ってはいたのですが。
(チケットにも「ローディ」って書いてあったしね)
でも、フィンランド語読みでは「ロルディ」。
だからわたしの頭の中でも「ロルディ」。
「ロル」が 「ロー」になり、さらに最後を「ディー」って伸ばされちゃうと、
耳で聞いた瞬間ホントにわかんなかった(笑

会場には、フィンランド人観客の姿もちらほら。
フィンランド語をしゃべってるので、すぐわかります。
「SUOMI」とプリントしたTシャツを着込んだひともいましたよ~。
やっぱ祖国の英雄だから?

彼らの音楽じたいは、えーと、
わたしは日頃こっち方面の音楽を聴かないので、いいのかどうかは正直言ってワカリマセン。
でも、わたしとしてはけっこう楽しめました。いっぱい汗かいて帰ってきたよ(笑
お客さんもたくさんいて盛況でしたし、ウケもよく、なかなかよかったのではと思ってます。

彼らのパフォーマンスを見たり聴いたりしていて、なんかこう、

「あ~フィンランドらしい」

って思ったんだけど。
なんでだろうなぁ。ん~……

怪物の特殊メイクをし、ホラーな演出をしていても、どこかほのぼのというか、牧歌的というか(けなしてるんじゃないですよ)、そーゆー味わいがソコハカとなく感じられる気がして、そのあたりが理由かな……
いや、個人的感想ですが。
Lordiというバンド自体がどうだかはともかく、「フィンランド」と「牧歌的」とは非常に結びつきやすい言葉だと思っています。

ところでライブの最中、メンバーがサーミ(サーメ)人男性の伝統の帽子をかぶってるシーンがありました。

こんなやつ です。

上から見ると四角い形で、四隅がとんがって長くなっています。
フィンランド語では「neljäntuulenlakki(ネルヤントゥーレンラッキ)」=「四つの風の帽子」と呼ばれるものですね。(サーミ語ではなんというのでしょうか?)
この帽子、ラップランド(サーミ人の多く居住する地域)はいうに及ばず、ヘルシンキなどの町の中やヴァンターの空港でも、お土産として売ってますよね。
部族によって、デザインがいろいろ違うそうです。
Lordiの本拠地はラップランドのロヴァニエミですから、そのあたりを意識した演出だと思います。

なんで帽子の名前が「四つの風」というのか、わたしもずっと不思議だったのですが、この本を読んだらわかりました:

『魔術師のたいこ』
レーナ・ラウラヤイネン著
荒牧 和子訳
春風社 2006年
(フィンランド語から日本語に訳されたものです。オンライン書店ビーケーワンではこちら

サーミ人の民話を題材にした短編集です。
この中に入っている「風の帽子」というお話が、「四つの風」という名のいわれを語っています。

サーミのひとびとについては、こちらの本をぜひ。
『サーミ人についての話』
ヨハン・トゥリ著
吉田 欣吾訳
東海大学出版会 2002年
(ビーケーワンではこちら

訳者の吉田先生は3月に出版された『フィンランド語のしくみ』(白水社)の著者でもあります。(「しくみシリーズ」全体については白水社のサイトの こちら を!)
わたしも先生には大変お世話になりました。

えー、Lordi の話からだいぶ逸れちゃいましたが。
ロヴァニエミ市にある Lordin aukio (ロルディ広場)のライブカメラは こちら
この広場ってたしか、Lordi の優勝を記念してこのように名前が変わったんでしたよね。

……といっても、べつに Lordi の姿が見られるわけじゃないですが、Lordi メンバーたちの手形が押されたプレートがあります(そこまで見えないけどね→手形はこんなのですが)。
このライブカメラ、1ヶ月くらい前に見たときはまだ雪が積もってて、広場には大きな雪だるまがいましたが、いまは雪もほとんどとけてますねー。春ですねー。

Lordi来日公演は、今日(4/12)は大阪、そのあとは名古屋へも行きますね~。なんでも、日本の前に韓国でも公演があったそうです。アジアツアーなのか。

そして今年のユーロヴィジョンはヘルシンキで開催(前年の優勝国で行われるから)。
5月ですからもう来月ですが、さて、どんな結果になりますことか。

(2007.4.12 by mf)
「四つの風の帽子」 neljäntuulenlakki は、neljäntuulen lakki または neljän tuulen lakki と分けて書くこともあるようです。手元の辞書では一語になっているのでこれを採りました。

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星の塔

別ブログにも書いたんだけど(こちら)、本日(3/15)オープンのららぽーと横浜に、「ムーミンオーロラカフェ」ってのが入っているそうな。
ムーミンベーカリーカフェとおんなじ系列??というか、まあなにかしらの関係はあるみたいですね。

この「ムーミンオーロラカフェ」、プラネタリウムがあるんですね~。
カフェでプラネタリウムって珍しいような。
んで、なんかの雑誌で「ららぽーと横浜」の特集したやつを立ち読みしてたら、ここのプラネタリウムでは

「フィンランドの星空」

を楽しめる、って書いてあったんですよ。

まあ、これはただの「言葉のあや」かもしれず(笑)、あこがれの北欧の雰囲気ですよ~ということをいいたかっただけ、かもしれないけど、でも、
本当に「フィンランドの」星空が見られるんだったら、それはそれでうれしい。

フィンランドで星空を見て感じるのは

「いつもと違ーう!」

ということです。
知ってる星座が並んでいるはずなのに、なんだか位置が違って、知らない世界を見ているような……
ああ、高緯度地方というのは、こういうことなのねー。
しみじみそう思います。

そういえば、初めてフィンランドへ行ったとき、タンペレのサルカンニエミ遊園地で、プラネタリウムに入ったなあ。
まだフィンランド語はほとんどできませんでしたから、ナレーションはぜんぜん理解できませんでしたけどね。
プラネタリウムはフィンランド語では planetaario (プラネターリオ) です。

星……というともうひとつ、かな~り以前から気になっていることが。
ヘルシンキのど真ん中に、かわいらしい天文台があるんですよね。

ここです:
Ursan tähtitorni

場所は、カイヴォプイスト公園の中です。1926年にできたそうですから由緒ある建物ですね~。
(天文台を持ってる団体Ursaについて英語の説明が ここ に)
決まった曜日・時間に一般公開しているようで(おとな2ユーロと書いてある)、秋冬は夜間に星空を、春夏は昼間に太陽を観測できるみたい。
そうそう、星空は秋冬にしか見られないんですよね、高緯度だから~。春夏は、夜のあいだずーっと明るいから~。代わりに「真夜中の太陽」が見られるわけですが。

天文台、天体望遠鏡、プラネタリウム、こんな単語には胸が躍ります。天体望遠鏡を買うのが子どものころからの夢です。
フィンランド語で天文台は tähtitorni(タハティトルニ)、直訳すると「星(の)塔」という意味です。

『ムーミン谷の彗星』のお話の中でも、ムーミントロールは地球に迫ってくる彗星のことを調べるため、おさびし山にある「tähtitorni」すなわち天文台をめざして旅に出るのでしたね~。

こんどヘルシンキへ行ったら、この天文台へ足を運んで、観測会にまぜてもらいたいな、と思っています。

しかし、上のリンク先の写真だと、ひっそりたたずんでる感じのする天文台ですが、ここの写真 だと、だいぶ印象ちがいますな(笑)

(2007.3.15 by mf)

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お雛様とお月様

今日はひなまつりです。

昼間、子どものころ住んでいた町へとても久しぶりに行ってみました。すごく変わってしまった面あり、変わらない面あり、でもやはり、ほんわか、やさしい気分に浸ることができました。
そこに住んでいたころ、家のそばの小さな和菓子屋さんで、いつもおだんごやおまんじゅうを買っていたのです。
お店はまだあるかしらとドキドキしながら見に行ったら、ちゃんと営業していました。
ひなまつりらしく、さくらもちを買ってきて、帰宅してからおいしくいただきました。むかしと変わらない、手づくりの誠実な味わいでした。

お雛様、もちろんフィンランドにはありません。
日本に住んでいる(日本語ぺらぺらの)フィンランド人の知人は、nukke (ヌッケ)=「人形」という単語と「ヒナ」を組み合わせて、hina-nukke(ヒナヌッケ) などと言っています。
(実際は複数形で hina-nuket と言っていることが多い、お雛様って集団ですから)

フィンランドで活動している茶道の裏千家の団体 Suomen chado Urasenke Tankokai yhdistys ry のサイト に、ひなまつりの解説記事がフィンランド語で出ていました。
今日は、ひなまつりに合わせて、スオメンリンナにある茶室でお茶会があったんですね♪

この記事のタイトル部分で、HINAMATSURI の説明である nukkefestivaali は、 人形nukke + まつりfestivaali に分解できます。
そして記事中にも 「sakura-mochi」の名前が♪
ここは、ひなまつりのごちそうについて述べた部分で、ちらしずしや白酒、そして甘いものとしては「葉っぱにくるまれたサクラモチ」や「ダイヤ型のヒシモチ」があってお茶といっしょに供することができます……などと書かれています。

お雛様の日である今日は、お月様の日でもあります。
満月ですが、月食なんですよね。
日本では4日の明け方に、一部の地方で部分月食が見られるだけですが、
ヨーロッパでは皆既月食が観測できるそうです。
(日本では皆既になる前に沈んじゃうんですね)
月食はフィンランド語では kuunpimennys です。

この単語をキーワードにフィンランド語Googleで検索かけたら、ラップランドのリゾート地レヴィのページがひっかかってきました→こちら

月食を調べてるのに、なんでラップのリゾートがぁ~?と思いよく見たら、KUUNPIMENNYS (クーンピメンニュス=「月食」)という名前の、宿泊用コテージがあるんですねぇ。
同じページに出てるコテージは、やはりお月様関連の名前で「PUOLIKUU(プオリクー)=半月」です。
月食の夜に、月食という名のコテージに泊まってる人が、いるんでしょうね♪

東京はよく晴れた夜で、まんまるのお月様がきれいに見えています。
お月様は、ずっとずっと前にあの町に住んでいた、小さかったわたしのことも、知っているんだよねぇ。せまい団地の部屋に、お雛様を飾って、お祝いしていましたっけ。
さくらもちはとても懐かしい味がしました。

(2007.3.3 by mf)

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フィンエアーのひっこし

3月1日から、フィンエアーの成田空港でのチェックインカウンターが変更になりますね。
これまで第1ターミナルだったのが、第2ターミナルへ。

長らくなじんできた第1から引っ越すのはなんとなくさびしい気もしますが、
電車やバスで成田に行くときは第2のほうが手前だし、まあ便利になるのかな。
いま成田のサイト見に行ったら、「フィンエアーが引っ越すから注意してね!」ってアナウンスが出てました(笑)

カウンターが変更になる理由(のひとつ?)は、フィンエアーが加盟しているアライアンス「ワンワールド」のからみのようですね。
すでに加盟しているフィンエアーと、イベリア航空、カンタス航空、アメリカン航空、キャセイ・パシフィック航空、そしてこれから加盟するJAL、これらワンワールド仲間を同じターミナルに集結させるってことみたい。

JALが加盟するって話はだ~いぶ前から聞かされてきましたが、ついに2007年4月1日、正式加盟。
上にリンクをはった、ワンワールドのサイトに詳細が出てます。
また、JAL自前のワンワールド説明ページはこちら

いや、結構な話です。
フィンエアーのマイレージプログラム(フィンエアープラス)、わたしももちろん大昔から会員ですが、やっぱ日本国内でほとんどポイントが使えない・たまらないので、使い勝手がイマイチといいますか……ありがたみが薄かったんですよね。
今後、JALが入ってきて使い方に幅ができるなら、うれしいです。

フィンエアープラスといえば。
実はですね、ワタクシ今期はフィンエアープラスの会員ランク(カードの色)が「シルバーレベル」に昇格しておりますんですよ、オホホホ。
って、ビジネスなどでしょっちゅう行き来のあるかたなら、シルバー(下から2番目)なんて当たり前でしょうけどね~。

シルバー会員だと、「無料手荷物許容量40kg」「ラウンジ利用可能」といった特典があります。
(フィンエアーのカード種別特典の一覧表はこちら

とはいえ、レベルの維持には規定のマイル数を1年間でためる必要があり、それはたぶん、無理です。
なのでいまのうちに、せいぜい特典を楽しみたいと思います。
とりあえずラウンジだ、ラウンジ(笑)
次はいつ行けるかなぁ。

フィンエアーは、成田第2ターミナルへ引越し後、最初の出発便が出る3月2日(金)に、「初搭乗者に記念品」イベントをやるそうですよ。その便の搭乗者全員にボールペンプレゼントというものですけど。

そういえばフィンエアーは、地球の歩き方の2007年の「エアライン・ランキング」で2位に入っているそうで。
へぇ~。へぇ~~。へぇ~~~……

評価を見ると(こちら)、いくつかある項目のうちフィンエアーが1位となっているのは
「利便性」
「接客態度・サービス」
のふたつです。

利便性ね。たしかにな。
少なくともわたし=フィンおたくにとっては、ここより利便性の高いエアラインはないことは事実ですが(笑

日本発着便も大幅に増えたことだし、がんばっていってほしいですね、フィンエアー。
で、ラウンジでは何が飲めるのかなぁ?(笑)

(2007.2.21 by mf)

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かもめのDVD

昨年、ずいぶんあちこちで話題になった映画「かもめ食堂」。
先日、フィンランドでもDVDが発売になったと、ハミナにお住まいの pikku mimmi さんのところ で教えていただきました。

早速、この情報をフィンランド在住の友人(日本人)に教えてあげました。
すると友人は、すかさず地元の図書館の蔵書をチェックしたそうで、その図書館では
「購入手続き中」
になっていたそうな。
んで、友人は速攻で図書館に予約を入れたものの、
友人の前にすでに12人も予約者がいたんだと!
えーーびっくり。
ちなみに友人の住む町はヘルシンキじゃありません。

いま日本では、この映画と、パンのPASCOとがコラボレーションしたテレビのCMが放映されていて、話題再燃中ですね。(別ブログに情報掲載しています→こちら

タンペレにお住まいの joulupullaさんのところ には、joulupullaさんのご主人=フィンランド人の、この映画の感想が掲載されていました。
ご主人と、joulupullaさんご本人とのご感想、どちらも、わたし自身も共感をおぼえるところが多いです。
(わたしは昨年、ヘルシンキの映画館で観たのですが)

フィンランドでDVDが出て、さらに多くのフィンランド人が鑑賞するであろう「かもめ食堂」。
どんな感想が聞こえてくるのか楽しみです。

ご参考まで、ヘルシンキ+周辺の図書館の蔵書調べは こちら でどうぞ~。

去年(2006年)のお正月に映画の「ロケ地」である店へ行ったレポートはこちら
うわ、あれからもう1年以上経つのか。時の経つのははやいのぉ~。遠い目(笑)

(2007.2.17 by mf)

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星はなんでも知っているのか?

占いってお好きですか?

雑誌やネットの各種占い、わたしもけっこう、チェックはします。
見るのは好きかも。
けど、信じてるかというと、そーでもない、かな。
いっぱいある占いのうち、いいことが書いてあるのだけ、信じます。
「今日の運勢」なんてのをいくつか見ていると、すごくいいことが書いてあるのがひとつはみつかるので、それを「採用」します。
だからわたしは、毎日が「今日のあなたは最高の運勢」なのです(爆
↑おめでたいやつ

でまあ、占いの中でもメジャーなのが星占いですね。何座の生まれか、ってやつ。
その星占いの関連で、「アストロマップ」というのがあるとつい先日聞きまして。

アストロマップというのは、生まれたときの星の配置から、その人に縁のある世界中の土地がわかるというもの、だとわたしは理解しています。
ここでいう「星」とは、太陽系の惑星(冥王星も含む、あとなんか小惑星??も入ってるのかな)+太陽+月 のことです。

英語ですが、タダでそのマップが作れるサイトがあったので、さっそくやってみました。

こちら です。
(http://www.astro.com/horoscopes/ahor.asp)

Astro Click Travel のところから行けます。
生年月日と時刻、生まれた場所のデータが必要です。
(このマップは無料でしたが有料アイテムもあるようです。ご自身でよくご確認くださいね~)

えー、前ふりが長くなりましたが、ここから本題。
このマップを作ろうとするとき、当然わたしが期待していたのは、

「フィンランドと、ふかぁ~い絆で結ばれています!」

みたいな結果でした(笑
いや、期待というか、そうだったらネタとしておいしいなと(爆

結論をさっさと書きましょう。
わたしのアストロマップでは、太陽の上昇ラインを示すという線が、フィンランドをずばりと通過しておりました。

え~、このアストロマップってのは、世界地図の上に、星たちが通過する線がたくさん、描かれているものです。
それで、

この星が通っているこのエリアへ行くと、
こういう出来事が起こりやすい、とか、
自分の持っているこういう能力を発揮しやすい、とか、

そーゆー説明がいっぱい書いてあります。
こんなときに旅をするなら、この方面、みたいなアドバイスというか。

んで、説明によれば、太陽の上昇ラインが通ってるエリアの意味は:

さらに大きな自信と、より強靭でバランスの取れたセルフイメージの得られる場所

迷っている人や弱っている人は、このエリアへ行くことを強く推奨

あなたが他人から、真剣に、敬意をもって対応される場所

好むと好まざるとにかかわらず、あなたの力とユニークさを世界に示すことになる場所

あなたの魅力が増す場所

あなたのスタイルとカリスマ性を引き出す場所

……とか、なんとか。
わはははは、いいことずくめじゃん。もっとしょっちゅうフィンランドに行ったほうがいいのか?

もっとも、地球は丸いので、太陽の上昇の線は、グリーンランドのほうからノルウェーとスウェーデンを通ってフィンランドにやってきており、そのあとロシア~中央アジア~インドと行って、インド洋上へ抜けています。
わたしのユニークさを世界に示すには、フィンランドでなく、インド洋でもいいってことだね。

ま、占いですから、占い。
占いって、言ってることの何をどう気にかけるかは、こっちの裁量しだいではないでしょうか。
これは運命だわ!と舞い上がるもよし、
そんなことありえねぇ、と怒るもよし、
でも振り回されたら本末転倒かなと。
わたしは占いって、最初に書いたように「毎日が絶好調」と言ってもらってめでたいことだ、くらいに考えてますし、
そのうえになにかを考えるときのきっかけにでも使えれば、こりゃお得、だと思います。

今回は、「フィンランドはあなたにとっていい場所ですよ」って結果がちゃんと(?)得られたので、わたしは満足しました。ははは。

興味のある方へ、フィンランド語の星占いサイトをひとつご紹介→ こちら ~一部有料です
十二星座をフィンランド語でなんていうかとか、そんなことを知りたい方もどうぞ。

占いが当たるとか当たらないとかそういうことはともかく、
誰の頭上にも、行く手を照らす星が輝いているのだと思います。
星の光に照らされて、
どこかへの旅も、
人生という旅も、
喜びに満ちたものでありますように。

(2007.2.8 by mf)

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フィン人は北を目指す

今日(2/6)、さっぽろ雪まつりが開幕しました。
今年は暖冬。