カテゴリー「フィンランドの音楽・踊り・衣装など」の記事

すずしい音色の仲間たち

別ブログにも載せてますが、カンテレ奏者・ あらひろこさんが、@NiftyのデイリーポータルZに登場されてました♪
その記事はこちら

カンテレ kantele はフィンランドの伝統的な楽器です。
バルト海をはさんでお向かいの国・エストニアにも同じ系統の楽器があって、こちらは カンネル kannel と呼ばれていると思います(エストニア語で)。で、フィンランド語でも、カンテレのことをやはり カンネル ともいいますね。フィンランド語の辞書で kannel を引くと、「kantele を見よ」などと出ています。

エストニアのカンネル関連サイトがありました→ こちら です

エストニア語ですが、フィンランド語がわかれば、な~んとなく推測できる部分もあります(とても近い親戚ですものね)。
(いやエストニア語ちょっとやったんだけどさ。むずかしくてさ~フィンランド語よりよっぽどむずかしいよ……もっと本格的に勉強したいけど)
英語のページもあって(上記URLで「eng」のところをクリック)、なかなか充実しています。

英語ページの History のところをみると、周辺地域に同系統の楽器がいろいろあることが説明されています。
また、おもしろいと思うのは、カンネルの弦の数です。
説明によると、"The oldest string instrument in Estonia is a 6-7 string (earlier 5-string) kannel." となっています。へー。
ここのサイトのメニューの背景になっている写真のカンネルも、7弦のやつですね。
フィンランドでは、5弦のが原型っていわれてると思います。

エストニアの首都タリンで楽器博物館というのに行ったとき、古いカンネルが展示されていたのですが、やはり6弦、7弦のがたくさんあって、
「へー5弦じゃないんだ」
って思ったのをよくおぼえています。

この楽器の歴史的変遷についてはぜんぜん知らないですが、フィンランドでも6弦とか7弦とかもあった(ある)のでしょうか。
なんだか、いろんな地域、いろんな時代の「カンテレの仲間たち」を並べて、音色を聴いてみたくなりました。

日本は真夏の暑さです。いままさにベストシーズンのフィンランドに逃げたいなぁ。でも現実には逃亡はむずかしい。そんなとき、カンテレの涼やかな音を聴けば、しばし北国のさわやかな風を感じられるのであります。

(2007.6.13 by mf)
ちと忙しすぎてもろもろ滞ってます。更新されてないときは、言葉の海でおぼれているとでも思ってください(笑

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地獄も凍る体験をニッポンで!

昨年のユーロヴィジョンで、見事フィンランドに初の栄冠をもたらした怪物バンド LORDI が、来日するそうな!

今年の4月、東京、大阪、名古屋で公演が予定されています。
くわしくは こちら

昨日このニュースを聞いたわたしは、もう行く気満々であります(笑)
地獄も凍る彼らの歌声を、ぜひ春爛漫のニッポンで体験してみたい。

いや、日ごろこっち方面の音楽は聞かないんですが、「ユーロヴィジョンで優勝したフィンランド代表アーティストが来日する」ことなんて、もうこのあと生きてるうちにないかもしれないし(爆)

LORDIといえばあの、ひと目見たら忘れられないお姿で有名ですが、
聴きに行くこっちも、ムーミンの着ぐるみでも用意すべきでしょうか。

ところで LORDI というバンド名は、日本のメディアでは「ローディ」 と記載されているようですね。
ふぅん。
わたしはかたくなに、フィンランド語読みの「ロルディ」と呼び続けることでしょう♪

ロルディ来日を教えてくれた Mataleenaさん、kiitos でした。

ユーロヴィジョンとLORDIと地獄の凍結については、過去の記事 をどうぞ。

(2007.2.9 by mf)

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黄金のことば

記事のタイトルは、「マーンメ」の歌詞の一節です。

「マーンメ」というのは、フィンランド共和国国歌のタイトルです。
MAAMMEと書きます。意味は、「私たちの国」。
MAA が、国とか土地のこと。
後ろについている -MME は、「私たちの」という意味です。
歌詞は、スウェーデン語で書かれたものが原詩であり、そのフィンランド語訳のタイトルが、MAAMMEです。

12月6日の独立記念日には、フィンランドのあちこちでこの曲が高らかに演奏され、歌われたことでしょう。

この曲については、松村一登先生のホームページの、フィンランド国歌「わが祖国」のページに、たいへん詳しくてためになる解説があります。
フィンランド語の歌詞と、松村先生ご自身による日本語訳も掲載されています。「黄金のことば」という箇所が1番の中にあります。

曲を実際に聴いてみたい方は、世界各国の国歌を集めた national-anthems.net に、音声ファイルがあります。

わたしは、フィンランド語でなら、1番・2番とも、歌詞を見ないで歌えますよ、ええ(笑)胸が熱くなる歌詞ですよね。メロディも好きです。

わたしがフィンランド語を勉強し始めたばかりだった、はるか昔のこと、フィンランドの独立記念日に、都内でちょっとした催しがありました。
日本に住むフィンランド人が集まっていました。
そこには、お世話になっていたフィンランド人の先生もいらっしゃいました。
完璧な日本語を話される方で、フィンランド人だということを忘れそうになるくらいでした。
でもその日、「マーンメ」の斉唱になったとき、みなと一緒に起立して、誇らしげな表情で、大きな声で歌っている先生は、フィンランド人そのものでした。

「響け、この黄金のことば(Soi, sana kultainen!)」。
歌詞のこの箇所が、とくに好きです。
黄金の、と形容されていることばは、祖国の名スオミです。

ところで、これもはるか昔に仕入れたネタなんだけど、フィンランド語のジョーク集でおもしろいのがありました。
いろいろイラストが描いてあって、「これは何でしょう?」「それは××、そのココロは……」というパターンのやつです。

そのページに描いてあったのは、ただの一本線が、横一直線に引かれているだけというもの。
なんじゃこりゃ?

「答え」は、「MAAMME-LAULU(マーンメの歌=フィンランド国歌)」。
そのココロは、「EI LAAKSOA, EI KUKKULAA=谷もない、山もない」。

あはは。
これ、マーンメの1番の歌詞なんですよね。
この祖国より愛すべき、谷も山もない、っていってるんですけどねっ♪
↑じっさいフィンランドは国土が平坦だから「谷」も「山」もなかろうというツッコミはなしにしてね。はぁと。

(2006.12.8 by mf)

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ねぎを回す少女

その少女とは、この子 です← 注意!クリックするとすぐに音が出ます!

バックに流れているのは、フィンランドのグループLoituma(ロイトゥマ)が歌う、トラッドナンバー「Ievan Polkka(イエヴァン・ポルッカ)」。
Loitumaや、この曲については、カンテレ奏者のあらひろこさんのところで、詳しく紹介されています。

少し前に、とあるフィン友(フィンランド関係の友人)が「ネット上で流行っているみたい」と教えてくれて、わたしは初めてこの「ねぎ少女×フィンランドのトラッド」の映像を見たんだけど、…なぜ、ねぎ???

そのフィン友が、この曲について英語のWikipediaに項目ができてるよと教えてくれたので見てみたところ…

なんとWikipediaには、Loituma Girlとして、ねぎ少女を扱う独立した項目がぁっ。

Wikipediaによると、ねぎ少女ことロイトゥマ・ガールは日本のまんが/アニメ/ゲームのキャラクターだそうな。
日本語のWikipediaにその作品の解説が。
んで、ゲーム版(ゲームも各種あるみたいだが)のひとつの、キャラクター紹介のページがここに
えと、作品名とキャラの名前はあえて書かずにおきます、検索で引っかかってしまうとアレなので…。Wikipediaのページの一番下に外部リンクがたくさんはられていますので、興味のある方はそちらを。

へぇ~~。でも、なぜフィンランド民謡に、日本発のねぎを回す少女????

ねぎ…長ねぎは、上の英語のWikipediaではleekになってますね。
リーキ、西洋ねぎ…それはフィンランド語では、 purjosipuli(プルヨシプリ)です。
リーキって、このごろ日本のスーパーでも買えるようになりましたが、日本の普通のねぎより、だいぶ太いですよねー。

そういえばリーキって「ポロネギ」ともいうけど、「ポロ」って何?と常々思っていましたが…
リーキはフランス語では「ポワロー」らしいので、「ポワロー」→「ポロ」でしょうかね?

…なんか、ねぎを振り回してるロイトゥマ・ガールの姿を見てるうちに、バックの音楽とのすばらしいコラボレーションが展開されている、ような気がしてきました。

(2006.6.15 by mf)

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カンテレライブ

月曜日のカンテレライブは、すばらしいひとときでした♪

ライブについては、出演者のひとりあらひろこさんのところ や、企画に携わっていらしたsuomihoさんのところ にも記事が。

おふたかたのところで紹介されているとおり、今回のライブは、「Rivendell」、「aasian kukka」、「memnon」 という三つのユニットのジョイントでした。

アイリッシュハープとアコーディオンのRivendellの演奏を聴いたのは2回目。アイルランドの風や森を思わせるサウンド、ちょっぴり哀愁があるというか…こういうの、やっぱり私とても好きですね~。

あらひろこさんと扇柳トールさんのaasian kukka は、ロマンティックな、どこか懐かしい…聴いていて気持ちがしっとりとやわらぐような…、と私は思いました。
カンテレの澄んだ音って、アジアの叙情的な曲がよく合うなあ、としみじみ感じました。

フィンランドから来日されたエヴァ・アルクラさんとヴィッレ・ヒュヴォネンさんのmemnonは、エレクトリックユニットということで、どんなのだろうととても興味がありました。
エレクトリック・カンテレとコンピュータで生み出されるサウンド。
ファンタスティックで、へぇ~こんな音が出るんだ!と、すごくおもしろかったです。

三つのユニットのそれぞれ違う魅力がひとつになって、ステキなライブでした。
大型のコンサートカンテレ、素朴な5弦カンテレ、エレクトリック・カンテレと、カンテレのいろんな顔を目の当たりにできたのも楽しかったですね。

ネットを通してのお付き合いだったあらひろこさんには初めてお目にかかりました。ブログでお写真は拝見していましたが、すらりと美しい方でした。いつかゆっくりお会いする機会があればと願っております。

一緒に行った友だちは、私よりはるかに音楽を聴く人ですが、カンテレは初めてということで、たいへん興味を持ったようです。またカンテレのライブがあったら一緒に行きましょうね~。

ところでその友だちとは、学生時代からの付き合いです(フィンランドも語学も関係ありません)。好みや趣味が合って、彼女とは実にたくさん、一緒に遊んできました。
じつはこの友だちが、Rivendellのアコーディオン奏者・藤野由佳さんと、以前から知り合いだったというんですね。
そのつながりを知ったときはびっくりして、うれしくなりました。

それから…このユニット名Rivendell(リヴェンデル)は、「指輪物語」に出てくる地名なんですね♪
指輪は私の「無人島へ持っていく本」ですよ。←なぜムーミンじゃないかというと、ムーミンは暗記してるに等しいから持って行く必要はないの♪

ひとりの人間が好きだと思うものって、どんなに「てんでんばらばら」に見えても、ちゃんとどこかで、つながってるんですね。

理屈抜きで「好き」って思える対象は、いっぱいあったほうが幸せです。
ものでも、ひとでも、国でも、どんなものでも。
それらがぜんぶ、ゆるやかに結び合って、ひとりひとり、自分だけの世界がかたちづくられていくのかなあ。
大好きになるだれかや、何かとのめぐりあいって、不思議だなあ。大切だなあ。

そんな思いが自然に湧き上がった、カンテレの夜でした。

(2006.5.11 by mf)

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カンテレの夜!

今日(5/8)の夜はカンテレです。
いつもなら、連休が終わるのは悲しい出来事(おおげさ)ですが、今年は連休明け初日の今日をとても楽しみにしていました。
なぜって、今夜は東京・千歳烏山で、カンテレが聴けるライブがあるんです♪

今夜のライブの詳細は、いつも当ブログに遊びに来てくださっている、 カンテレ奏者・あらひろこさんのブログの ここ にあります。(カンテレコンサートはほかにも、いろんな場所で予定されていますよ~)

出演者の皆さんは:

memnon: エヴァ・アルクラさん&ヴィッレ・ヒュヴォネンさん
aasian kukka:扇柳トールさん&あらひろこさん
Rivendell: 木村林太郎さん&藤野由佳さん

あらひろこさんに初めてお目にかかれるので、とてもうれしいです。
フィンランド人のカンテレ奏者エヴァ・アルクラさん(美人!)は、昨年来日された際に演奏を聴く機会がありました。今回はmemnonというユニットとしての演奏を聴けるので、違った世界が味わえそうで楽しみです。
ハープとアコーディオンのユニットRivendellも、ライブを聴きに行ったことがあります。アイルランドやスコットランドの香りのする音楽、私こういうのも大好きなんですよ~。
そのとき、あらひろこさんとaasian kukka で組んでいらっしゃる扇柳トールさんの演奏と楽しいトークも堪能しました♪aasian kukkaとはフィンランド語で「アジアの花」の意味ですよね。きれいなユニット名ですねー。

わ~んもう楽しみだなぁ。
ライブの感想などは後日アップしたいと思います。わくわく!

(2006.5.8 by mf)

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フィンランド語でジングルベル

クリスマスソングといったら、いちばん有名なもののひとつはやはり、ジングルベル♪
このメロディの、「北欧バージョン」というのがあります。

ず~っと前、まだフィンランド語のクラスに通ってたころに、クリスマスの時期の教材でフィンランド語の「ジングルベル」の歌詞を読んだことがありました。

この曲は、フィンランド語ではKulkuset(クルクセット)というタイトルです。
「鈴」=kulkunen(クルクネン)の複数形ですから、まあ、Jingle, Bellsとおんなじよーな。
歌詞の内容も、そりとか鈴とか粉雪とかが登場して、おんなじよーなノリです。

フィンランド語の Kulkuset の歌詞がここに。
(文字化けする方は、ブラウザのエンコードを西ヨーロッパにしてみてください)

で、その授業でもらったプリントは歌詞付きの楽譜でしたが、なぁ~んとなく、おなじみのあのメロディと違うんです(って、ワタシ楽譜が読めるわけじゃありませんよ~、小中学校で習った範囲でわかる程度)。
そしてその楽譜のすみっこには、フィンランド語で次のような注釈が書いてありました:

Jingle, Bells は、カナダ人J.S.ピアポイントが1857年に作曲したもので、本来アングロサクソンのクリスマスソングのひとつ。北欧では、ここに紹介した北欧風に編曲した形で知られるようになった。

へ~。編曲者の名前として「Eric と Gösta」って書いてあります。
(ピアポイントさんという人は、アメリカ人って書いてあるサイトがいっぱいあるんですけど、私が読んだこの楽譜の注にはカナダ人と書いてありますんで、そのままにしときます)

えーと…ここで楽譜なりMIDIファイルなりをご紹介できるといいのですけど、うまくみつからなかったので、わかりにくいのは承知でカタカナで音を書いてみますっ。(無謀)
手持ちの楽譜をアップしたマズいでしょうし~。

シャープやフラットのいらないキーに勝手に変えてしまいました(いいのか?)。曲の出だしの部分です。

おなじみのやつ:
ソミレド|ソーソ|ソミレド|ラーラ|ラファミレ|シーソ(上のソ)|ラソファレ|ミー
(た、たしかこんなよ~なカンジ…でしたよね…大汗)

北欧バージョン:
ソミレド|ソー#ソ|ラファミレ|ラーラ|ラファミレ|ソー(上のソ)ミ|レラシド|レー

えと、後半の盛り上がってるところ(ジングルベル、ジングルベル…ってとこ)は、同じです。
ただ、北欧バージョンの楽譜には中間部分があって、「盛り上がってるとこ」のあとにそれが入り、もういちど「盛り上がってるとこ」へ戻ってくる構成になってます。
これも北欧バージョンの特徴?ひょっとしてピアポイント作曲の原曲にも本当はあるのかなぁ?

しかし~~~、こんなんでおわかりになる方がいらっしゃるのでしょうか、あぁぁぁ…お詳しい方、フォローしてやってくださいませ~。

北欧バージョンのは、なんだかロマンティックな感じが私はします♪
でも、北欧でも「おなじみのメロディ」のほうも、流れていると思います。

カンテレ奏者あらひろこさんのブログで紹介されていた、カンテレデュオのCD「Christmas Kantele」(邦盤は「サンタの国からクリスマス」)にも、この北欧バージョン・ジングルベルが入っています。

このアルバムはとっても明るく、楽しく、軽やかで、私は大好きです。
しっとり系もいいけれど、今日は心躍るような音楽を聴きたいな、ってときに、おすすめです。

(2005.12.9 by mf)

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舘野泉さんのこと

いま、フィンランド在住のピアニスト舘野泉さん出演のCMがTVで流れているそうです。
東京都の人権週間のCMだそうで12/11までの期間限定(しかも関東のみ)…
私はまだ見ていませんが、フィン友のひとりが偶然見て教えてくれました。
ありがとう>フィン友様

このCMをはじめ、舘野さんご出演のテレビやラジオ番組がいろいろ予定されているようです。
「フィンランドなできごと」のほうに掲載していますので興味のある方はご覧ください。

舘野さんのことは、以前にも少し書きました。
私はこの方のピアノが大好きです。
はじめて舘野さんの演奏を聴いたのは、前に書いたように、フィンランド語を始めて間もないころ。
さすがに昔過ぎて記憶があいまいですが(十数年前…)、そのときはまだ、フィンランドに行ったことがなかったと思います。

それは5月ごろの、平日の昼間のコンサートでした。
場所は御茶ノ水のカザルスホールだった気がします。
なんだか忘れましたが、たしかハガキで応募すると無料で招待してもらえるとか、そんなようなありがたい企画でした。

開演時刻が過ぎ、ホールの席に着いて待っていると、舞台にジャンパーを着た温厚そうなおじさんが出てきました。

なんだろこの人?舞台の照明とか音響の係の人かな?

…と思っていたらそのおじさんがマイクを取って、

「こんにちは、たてのです」。

なんでも、その前日に地方でコンサートがあり、終わった後で、舞台で着るタキシードをいそいで宅配便で送っておいたのだが、手違いで届かなかったと。
そんなお話を、あの穏やかな調子で聞かせてくださり、たしかそのあとも、ジャンパー姿で演奏していらしたのではないかと思います。

その日の演目がなんだったか、残念ながらまったく憶えていません。
でも、ああこのひとのピアノを私はとても好きだなあ、って思った気持ちは、いまでも鮮明に憶えています。
曲が好き、でなく、その演奏者の演奏が好き、とはっきり意識したのは、あれがはじめてだったかも。

ピアニスト・舘野泉が紹介されるとき、いまでは「左手の」という枕詞が必ずつくようになりました。
脳溢血に倒れ半身不随となったが左手の演奏家として復活、それはほんとうに素晴らしいことです。
でも、左手とか右手とか両手とか、そんなことは、ひとたび舘野さんの演奏を聴けば、どうでもよくなってしまうはずです。昨年(2004年)の暮れ、都内のコンサートで「左手の」演奏を聴いて、心からそう思いました。

その昨年のコンサートでは、アンコールがはじまったあたりからずっと、私は涙を流していました。
よい音楽に触れて泣くことができるのは幸福なことですね。
あのとき涙が流れた理由のひとつは、

ずっとずっと昔にジャンパー姿で舞台に現れた舘野さんを思い出し、
そのころ自分がフィンランドにかかわり始めて間もなかったことを思い出し、
いま現在の舘野さんのお姿を目の当たりにしその演奏を聴き、
そして自分自身の来し方に思いをはせたから、

…だと、あとになって思いました。

私は音楽のことなんて何もわかりません。でも、舘野さんのピアノにはひとの気持ちを動かす力がある、それは私のような者でも、はっきりと感じます。

人権週間のCM、見られるかな~。

舘野泉さんの紹介は、ジャパン・アーツのサイトに。(トップ→所属アーティスト→Piano→舘野泉)
(2005.12.7 by mf)
P.S.ところで私の咳はおかげさまで完全におさまりました。お見舞いのお言葉をくださった皆さまありがとうございました。体には気をつけなくちゃ!

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カンテレに親しむ

フィンランドの伝統楽器「カンテレ」のことは、これまでにも何度か話題にしました。
このカンテレに親しむ機会が、東京であります。

★場所:世田谷美術館前広場(東京都世田谷区)
★期間:8月16日(火)~8月21日(日)
★時間:10:00~18:00(最終日は16:00まで)
くわしくは次の問い合わせ先へ。
★問い合わせ先:高樋さん 電子メールssdstoi(*)opal.plala.or.jp
(アドレスの(*)はアットマークに置き換えてください)
★当日は、同美術館区民ギャラリーで開催中の「友・悠・遊・展」、高樋さんへ。
(なお世田谷美術館主催のイベントではないので、美術館への問い合わせはご遠慮ください)

上記問い合わせ先の方が、38弦と37弦のカンテレを1台ずつ持参して、美術館の前庭で演奏していらっしゃるそうです。また、希望すれば一から演奏の手ほどきもしてもらえるとのこと。
カンテレの音色を実際に聞いてみたい方、カンテレに自分の手で触ってみたい方、お出かけになってみてはいかがでしょうか。

カンテレについていろいろ知りたい人は、当ブログへも遊びに来てくださっているあらひろこさんの「KANTE-Letter」や、Kantele-hibikiさんの「Kanteleあんさんぶる」をぜひ訪れてみてください♪おふたりともカンテレ奏者でいらっしゃいます。

mfの10弦カンテレは、このところマケドニアの民謡ばっかし奏でています。

(2005.8.18 by mf)
P.S.:過去のカンテレ関連記事は「音楽・踊り・衣装など」のカテゴリにまとめてあります。

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フィンランドのカレワラ、エストニアの…

Kalevipoegカレヴィポエクは、フィンランドのおとなり(お向かい?)エストニアの民族叙事詩です。
民族叙事詩といえば、フィンランドに関心のある人ならカレワラを思い浮かべるでしょうけど、このふたつ、内容的にいくらかの共通性があるようです。
といっても、私はカレヴィポエクのほうは内容をよく知らないので、いまここにいろいろ書くことができません~。
えと、このふたつの叙事詩について、フィンランドとエストニアの学生が共同で研究したものをまとめたサイトがありましたので、興味のある方はぜひ。ここです。(英語)
フィンランド語の読める人には、フィンランドのWikipediaのカレワラの項も参考になります。
カレワラについては今年(2005年)の5月にフィンランド語からの邦訳が出た『カレワラ物語』もどうぞ♪

で、なんでカレヴィポエクの話かというと。
「EU市民文化交流年」というのの一環で、「EU児童青少年演劇 日本縦断招聘公演」(長い)が今月あるのですが、そこにエストニアの劇団による「カレヴィポエク」が入ってるんですね。
がっ、東京での公演はもう明日(8/4)、しかも午後4時から…行けないよ(泣)だれか行ったら感想聞かせてください。
フィンランドからも「シアター スノウエンジェル」が来日して、「紙の船」という作品を上演するそうです。こちらは東京公演は8/6の予定。週末だから行きやすいですね。この作品は、影絵を使った表現が美しいとのこと。影絵って大好き♪
公演について、くわしくはこちらならびにこちら

すごくいいと思うのは、これらの演劇がどれも各国語による上演で、日本語解説付き、というところです。
子ども向けの舞台なのに日本語じゃなくて大丈夫かな、とはちょっぴり思うものの、こ~~んなにいろんな国のことば(フィンランド語を含む!)が日本にいながら生で聞けるなんて、めったにない機会ですよね。

さて、フィンランド語とエストニア語がよく似ている話は前にも書きました
ほかにも、フィンランドの伝統楽器カンテレも、同系統の楽器がエストニアにもあるしね~。
エストニアのカンテレを弾く人が日本にいるという話も聞きました。フィンランドのと生で聞き比べてみたいな!(もっともカンテレは、あのあたりのほかの地域にもあるはず…どこにどんなのが…また興味が広がるおたくな私)

そういえば偉大なフィン友の一人が(私のフィン友は全員偉大ですが)フィンランド語版Kalevipoegの本を持っていたっけな。あれを貸してもらってきちんと読んでみよう。
フィンランド語の属する、ウラル語という家族のメンバーたちのことも調べてみると、またいろいろおもしろいですよね。共通点あり、ぜんぜん違う点ありで。

エストニアには、フィンランド語の親戚のことばが話されてる国だから、ということだけじゃなく、独自の魅力を感じています。もちろんフィンランドにはフィンランド独自の魅力があります。
どこの国も、それぞれいいよねぇ。

(2005.8.3 by mf)

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夏至祭は踊り明かそう

この週末はいよいよ夏至祭!フィンランド語ではユハンヌス(Juhannus)。
暦のうえの夏至は今年は6月21日でしたが、フィンランドでは1955年以降、「ユハンヌスの日」は「6月の20日~26日の期間中の土曜日」とされています。(それ以前は6月24日で固定されていたそうです)かがり火を焚いての盛大な祭りはユハンヌスの日の前夜に行われるので、それは必ず金曜の夜となり、そのまま週末へなだれ込みになるわけです。

夏至祭についてはフィンランド政府観光局のこのページに出てます。2005年のヘルシンキでの夏至祭関連プログラムのページへのリンクもあり。

私、はじめてフィンランドへ行ったとき、ヘルシンキのセウラサーリ島での夏至祭を見に行きました。そもそも、これが見たくて旅行の日程を決めたのです。祭りの日は、朝から野外市場の売り子さんたちもみな髪に花を飾ったりして、街は祝祭気分いっぱい。そして夕方、セウラサーリ行きの24番のバスはすし詰め状態でした。「すし詰め」なんて、フィンランドに関して使う機会があるとは信じがたい言い回しですが、本当です。セウラサーリも大賑わいでした。フィンランドで、あんなにたくさんの人間がひとところに集まっているのを見たのは、これまでのところあのときだけです。

観光局のサイトにも書いてあるとおり、この祭りは都会を離れ、自然がいっぱいの田舎の水辺で祝うものとされていると聞くので(といっても日本人の目にはヘルシンキだって自然がいっぱいなんですが)、ヘルシンキにいるのは旅行者でなければ、なにかの理由で街に残っている人たち、ということになるようです。その大部分が、セウラサーリに集結するってことでしょうかね~。
そういうわけで多くの人が都会を脱出しますので、金曜日の午後は幹線道路の下り線は「渋滞」になります。渋滞なんてこんな人の少ない国にあるのかよって感じですが、それなりに、あるんですねぇ。その様子は、フィンランド道路局のサイト(英語版)で観察できるでしょう…。(フィンランド語とスウェーデン語もあり)

セウラサーリでのイベントプログラムは夜中まで続きます。私は適当なところで切り上げてホテルに戻りましたが、みなさん朝まで楽しむようで、道路に面したホテルの部屋にいるとけっこううるさかったです。そして翌日は、街中が死んだように静まり返っていた…。

えー、ところで、セウラサーリでの夏至祭イベントでは、かがり火(コッコkokko)はもちろん、民族衣装を身につけた人々による、民族舞踊や伝統楽器演奏のパフォーマンスなんかも楽しめます。
私が、超ど素人ながら伝統楽器カンテレを弾くことは前に書きました(恥ずかしいんですけどね~「弾ける」なんてもんじゃないので)。これに加え、私はど素人ながら民族舞踊も少々踊るんですね…フィンランドのってことではなく、いろんな国のね。民族衣装のたぐいも大好きで、フィンランドのは、コイヴィストというカレリア地方の一地域の衣装の、パーツだけですが持ってます。ほかの国のはもっといろいろ持ってます。(mfって何者なんだ、わけのわからんヤツ、と思ったあなたは正しいです♪)

もっとも、フィンランドの踊りは日本ではほとんど知られていません。お隣のスウェーデンの民族舞踊は、日本では非常に盛んで、熱心な愛好家がたくさんいるんですよ。なのにフィンランドの踊りときたらぜんぜん。唯一メジャーなフィンランドのダンスといえば、列になって踊る「ジェンカ」だけど・・・フィンランド語では、イェンッカ(jenkka)ですよね。みんな学校で一度は踊った(でしょ?)「ジェンカ」は、もともと60年代にフィンランドで流行した曲なんですけど、そもそもフィンランドのダンスのスタイルのひとつにjenkkaというのがあって…。民族舞踊や民族衣装の話はまたいつかします。「ジェンカ」については以前、フィンランドにお住まいのjoulupullaさんのブログでも取り上げられていましたね。民族衣装については、衣装を販売しているHelmi Vuorelmaのサイトに写真がたくさんありますよ。

こんな私のひそかな野望としては、いつか日本で本式のフィンランド伝統スタイルの夏至祭をやること。民族衣装を着て、有志がペリマンニ(楽師)や民族舞踊の踊り手となり、かがり火を囲んで歌い踊るのだ!
そーゆーわけで、踊りたい・演奏したい・歌いたい・きれいな衣装を着てみたい・水辺で焚き火をしたい人(そして飲んで食べて楽しみたい人)を永遠に募集してます(笑)あ、フィンランドの民族舞踊のレッスンビデオ全3巻も持ってますので準備は万端。(いったいどこで手に入れたんだよそんなもの…)

フィンランドの民族衣装いろいろ(カウスティネンのフォークミュージック・フェスティバルで撮影)
kpuku1 kpuku3 kpuku2

そうそう。ここ数年、長野県にあるFinland Villageで、「夏至祭」が行われていますね。(私はこの祭りの時期には行ったことはありませんが)

それではみなさん、hauskaa juhannusta(たのしいユハンヌスを)!
(2005.6.22 by mf)
P.S.:関連記事「夏至祭の夜の夢」もどうぞ。
P.S.2:民族衣装に関連して、姉妹サイトに「エウラの古代服に身を包んだハロネン大統領」という小さな記事を掲載しています。

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ピアニスト・舘野泉さん出演の番組

舘野泉、という名前を聞くだけで、私の心には、白樺のこずえを揺らすすずしい風が吹きこむ気がします。
フィンランド在住の世界的ピアニスト。リサイタル中に脳溢血で倒れ右半身の自由を失ったが、左手のピアニストとして復活…こんなことは、私なぞが書かなくてもよくご存知の方が多いですよね。

このところ、舘野さんが出演されるテレビ番組が立て続けに放映されています。
先週の日曜日にもあったんですが、これから予定されている番組には次のものが。

これはもう当日なんですが、
5月20日(金)23:30~TBS系
「筑紫哲也 NEWS23」
詳細はわからないんですが、舘野さんが生出演されるようだとの情報をいただいています。
チェックしなくては。

5月22日(日)14:00~TBS系
「奇跡のピアニスト」
舘野さんのほかに西田ひかるが出演。
TBSのサイト内に番組の紹介ページがあります。

(放映時刻は新聞・ネット等でご確認くださいね。→TBSのサイト

私が初めて舘野さんの演奏を生で聴いたのは、フィンランド語を勉強し始めて1ヶ月くらいしか経っていないころでした。私は不調法で音楽のセンスなどありませんが、そんな私の中に、「ああ、このひとのピアノをわたしはとても好きだ」という思いが文字どおり泉のようにわきあがってきた、すばらしい演奏会でした。
昨年(2004年)、左手の演奏会にも行きましたよ。舘野さん関連の記事は、またいずれ書きたいと思います。

舘野さんについては、ジャパンアーツのサイトをどうぞ。
(所属アーティスト→Pianoから検索)

舘野さんのエッセイ集『ひまわりの海』求龍堂)もおすすめです。

それにしても、なんでTBSでばかり舘野さん関連の番組をやってるのかと思ったら、8月にヘルシンキで開催される世界陸上をTBSで独占放送するみたいですね。そのせいかな?

(なお、フィンランド関連イベント、テレビ番組などの情報は姉妹サイトでも随時お知らせしています)
(2005.5.20 by mf)
追記:2005.12.7の関連記事もどうぞ。

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エヴァ・アルクラ カンテレコンサートのお知らせ

フィンランドの伝統楽器カンテレのコンサート@東京のお知らせです。

日時:2005年5月5日(祝日)午後2時開演
場所:東振化学ギャラリー(東京駅八重洲口)
入場料:2500円(前売り・要予約)

演奏:エヴァ・アルクラ
賛助出演:ヴィッレ・ヒュヴォネン

主催:Office Fuga(オフィス フーガ)
後援:(社)日本フィンランド協会、(株)ファンルーツ
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エヴァ・アルクラさんについては こちらをどうぞ(英語)。
カンテレkanteleについては「朝日マリオン・コム 民族音楽の旅(2004.8.26付記事)」をご覧ください。

今回のプログラムを見ると、フィンランドの民謡やシベリウスのほか、「ソーラン節」や「冬のソナタ」なんてのもあり、楽しめそうです。エヴァさんの演奏は昨年の秋にいちど聴きましたがすてきでしたよ。エヴァさんご自身も、美しくて魅力的な女性でした。

ところで私カンテレ持ってるんですよ。いちおうすこしは弾けます。と言うと、けっこう驚かれるんだけど、そんなにびっくりでしょうかね。そうか、きっと、私が不調法で楽器の演奏に縁などなさそうだから、みなさんびっくりなさるんですね。(不調法なのは事実でございます)
kantele
Kanteleeni(私のカンテレ)

カンテレには伝統的な小型のものと、大型のコンサートカンテレとがありますが、私の持っているのは10弦のちいさなものです。ちいさいカンテレの素朴な音って、私はとても好きですよ。大型のも興味ないことはないですが、あれはさすがに、きちんと勉強しなくちゃ弾けないですよね。10弦のは、英語の手引書を見て自力でどうにか練習しましたが。(なので、弾けるといったって私なんかろくなもんじゃないんですよ)

私が最初にカンテレの音を生で聞いたのはたぶん、フィンランドに関わり始めて間もないころだったと思うのですが、なんて寂しげな音だろう…という印象ばかりが残ってしまい、美しい音色の楽器だけど、「とても好き」にはなれなかったんです。そのときはね。

でも、しばらくして、また生演奏を聴く機会があり、そのときは印象が全く違ったのです。あの寂しげな悲しげな音ではなく、明るくキラキラ光るような、陽気な音色。演目の違いだったのか、演奏者のスタイルの違いか、それはわかりませんし詳細も憶えてないのですが、とにかく、「わーっ、こんなに明るい、楽しい音楽を、この楽器だって奏でることができるんじゃーん!」と、目から(耳から?)うろこでした。
私はもともと、民族音楽や伝統楽器のたぐいにはどこの国や地域のものであれ関心のあるほうですが、このときから、カンテレをほんとうに好きになり、いつかは手に入れて弾いてみたいと思うようになったのでした。

私が10弦のを買ったのは、10弦だとコードを押さえることができると聞いたからで、じっさい、コードを使って歌の伴奏をしたりといった楽しみがあります。いまはエレキカンテレなんてのもありますね。いろいろなカンテレについてはKoistinen Kanteleのサイトに詳しく出ています。(英語とフィンランド語)
カンテレ、聴いて&弾いてみませんか?

(2005.4.19 by mf)

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